「私は泣きません、言い訳しません」 強気と弁解が入り混じった90分超の“ハリル節”
代表合宿のミーティング中に居眠りという事態も、指揮官は「時差の関係」とお咎めなし
日本代表のバヒド・ハリルホジッチ監督は29日、ロシア・ワールドカップ(W杯)アジア最終予選で10月6日の本拠地イラク戦と11日の敵地オーストラリア戦に臨むメンバー発表会見に臨んだが、「私は泣かない」と強気な発言を残した。その一方で、「監督の発言は言い訳に聞こえる」、「結果が出なければ進退をどう考えるのか」という質問に対して応戦する姿勢を見せたが、それでもどこか“言い訳”に聞こえるコメントを口にしている。
ハリル監督は、9月シリーズのUAE戦とタイ戦はコンディションの問題があったと指摘されると、試合2日前のトレーニング強度に失敗したと自らの落ち度を認めた。実際に、欧州でプレーする選手は、日曜日のナイトゲームが組まれれば、チームへの合流が2日前の火曜日、そして木曜日に試合というハードスケジュールを強いられる。
「試合の2日前というのは、我々にとって本当に難しい。たくさんのことができない要因だ。身体が疲労しているなかで、タクティクスのために45分間で9個のテーマを挙げた。やりすぎかと思ったが、疲労しているところにさらに疲労を与えてしまった。1回のトレーニングで守備もトレーニングも伝えなければいけない。だが、私は魔法の杖を持っていない。すぐに変化させられない。選手は疲労してしまった。時差の関係でミーティング中に寝てしまう選手がいる。笑う人もいるが、冗談を言える状況ではない」
ミーティング中の居眠りという前代未聞の事態が代表合宿で起きていたようだが、ハリル監督は「時差の関係」と咎めることはなかった。そして、泣くことなく改善策を模索すると語っている。