【W杯】日韓大会から20年、スペインメディアが“日本サッカーの成長”を考察「16強が最大の壁となっているが…」
日本が歩んできた歴史を振り返り、現在の海外組の多さを指摘
森保一監督率いる日本代表(FIFAランキング24位)は、12月1日(日本時間2日4時)にカタール・ワールドカップ(W杯)グループリーグ第3戦でスペイン代表(同7位)と運命の一戦を戦う。決勝トーナメント進出へ厳しい相手となるなか、スペインメディアが日本の成長を振り返っている。
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日本は初戦ドイツ代表戦で2-1の勝利を飾り世界を驚かせたが、第2節のコスタリカ代表相手に0-1と敗戦し勝ち点3の状態で強豪スペイン戦を迎える。勝てば自力でのグループリーグ突破が決まるが、負ければ敗退、引き分けの場合は同時刻キックオフのドイツ×コスタリカ戦の結果に左右される。
そんな日本に対し、スペイン紙「El Periodico Extremadura」は日本の成長ついて考察。同国について「2002年は、日本サッカー界にとって大きな分岐点となる年だった」と日韓W杯を回顧。「日本が韓国と組織を共有する初めての2カ国での開催となったこの大会で、サッカー、インフラ、そして才能が進歩する機会でもあった。日本はベスト16に進出し、国にとって歴史的な大記録となった」と功績を振り返った。
そのうえで「現在、10年南アフリカ大会、18年のロシア大会でも到達したベスト16が最大の壁となっているが、今回スペインに勝てば再び同じ地点に達することができる。引き分けでも状況次第では可能だ」とカタールの地で日本が決勝トーナメント進出の可能性を残していることを伝えている。
また、「この日本代表は2002年の時とまったく違う」と状況の違いを説明。「当時の日本は国内で活躍する選手20人に中田英寿(パルマ)、稲本潤一(アーセナル)、小野伸二(フェイエノールト)を加えたものだった。ところが2022年、Jリーグでプレーしている選手はわずか7人。そして、川島永嗣、長友佑都、酒井宏樹のように、ヨーロッパでの経験を経て、帰国しているベテランもいる」と大きく選手の経歴が異なることを指摘した。
スペイン戦を前に、森保ジャパンは主力のDF酒井宏樹(浦和レッズ)が左太もも裏の違和感、MF遠藤航(シュツットガルト)が右膝の痛みにより前日練習で別メニューとなっており、スペイン戦を欠場する見込みとなっているが、カタールで再び“大金星”を挙げることができるだろうか。