来季40クラブにJ1クラブライセンスを交付 制度導入後、4年間で営業利益124億円増加

単年度赤字クラブは4年間で13クラブ減少

 

【図1】

【図1】

 

 Jリーグは2017シーズンのJリーグクラブライセンス判定結果とともに、「クラブライセンス制度導入後4年間での成果」も公表した。3期連続赤字と債務超過の解消に取り組んだなか、その成果は着実に上がっている。

 日本サッカー協会とJリーグは2012年2月1日より国内向けのクラブライセンス制度を施行しており、【図1】を見ると経営の健全化が見て取れる。単年度赤字と3期連続赤字は年々改善され、とりわけ単年度赤字クラブは11年度の18クラブから15年度は5クラブと13クラブ減少した。なお、15年度の単年度赤字は、鹿島、柏、新潟、清水、愛媛の5クラブとなっている。

【図2】は、クラブライセンス制度導入前後の営業収益などを取り上げたデータだ。特筆すべきは営業利益で、11年度の728億円から導入1年目の12年度は773億円に増加し、15年には897億円と年々数字が上向いている。制度導入後の4年間で実に169億円の増益と、収入規模は拡大傾向にある。

 その一方で営業費用も増加しているのは事実だが、これは理念とする「魅力あるフットボール・クラブづくり」に沿ったものであり、「経営を健全化したうえで身の丈を大きくする」という青写真どおりに事は運んでいるようだ。

 

【図2】

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【了】

フットボールゾーンウェブ編集部●文 text by Football ZONE web

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

 

 

 

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