【W杯|28日結果まとめ】ブラジル&ポルトガルがGL突破決定、韓国は激闘の末に無念の黒星

ブラジルとポルトガルが2連勝【写真:ロイター】
ブラジルとポルトガルが2連勝【写真:ロイター】

【戦評】ブラジルはスイス相手に辛勝、ポルトガルは難敵ウルグアイを撃破

 カタール・ワールドカップ(W杯)は大会9日目を迎え、全チームが2試合目を終えた。ブラジル代表とポルトガル代表が2連勝で決勝トーナメント進出が決定。韓国代表はガーナ代表に敗れて崖っぷちに追い込まれ、ウルグアイ代表も2試合を終えてノーゴールと苦戦している。セルビア代表とカメルーン代表は、エンターテインメント性があふれるゴールラッシュの引き分けを演じた。

■カメルーン 3-3 セルビア
グループG第2戦
キックオフ:現地時間11月28日13時(日本時間28日19時)

1-0 前半29分 ジャンシャルル・カステレット(カメルーン)
1-1 前半AT1分 ストラヒニャ・パブロビッチ(セルビア)
1-2 前半AT3分 セルガイ・ミリンコビッチ・サビッチ(セルビア)
1-3 後半8分 アレクサンダル・ミトロビッチ(セルビア)
2-3 後半18分 バンサン・アブバカル(カメルーン)
3-3 後半21分 エリック・マキシム・シュポモティング(カメルーン)

 幸先よく先制したカメルーンだが、前半アディショナルタイムに緩慢な守備を突かれて2ゴールを許してしまう。後半8分にもセルビアのエースFWアレクサンダル・ミトロビッチに追加点を許し、万事休すかと思われた。しかし、この後はセルビアが管理の甘いハイラインを維持したことで、背後への抜け出しからカメルーンが2ゴール。双方ともに守備の緩さを隠しきれず、オープンな打ち合いは試合開始から終了までゴールの気配を常に漂わせたまま3-3の引き分けに終わった。

■韓国 2-3 ガーナ
グループH第2戦
キックオフ:現地時間11月28日16時(日本時間28日22時)

0-1 前半24分 モハメド・サリス(ガーナ)
0-2 前半34分 クドゥス・モハメド(ガーナ)
1-2 後半13分 チョ・ギュソン(韓国)
2-2 後半16分 チョ・ギュソン(韓国)
2-3 後半23分 クドゥス・モハメド(ガーナ)

 序盤こそ攻勢を強めた韓国だったが、セットプレーのこぼれ球から先制点を奪われるとアヤックスでプレーするMFクドゥス・モハメドに追加点も奪われた。勝ち点3が絶対に欲しい韓国は後半にギアチェンジし、FWチョ・ギュソンの連続ゴールで試合を振り出しに戻す。しかし、ここで一息ついてしまった韓国はサイドを切り崩されてクドゥスに痛恨の勝ち越しゴールを奪われてしまう。最後は人海戦術でゴール前を固めるガーナに跳ね返され、試合終了後には猛抗議したパウロ・ベント監督が退場処分になった。

■ブラジル 1-0 スイス
グループG第2戦
キックオフ:現地時間11月28日19時(日本時間29日1時)

1-0 後半38分 カゼミーロ(ブラジル)

 初戦を勝利した両者は、ブラジルが全体的に攻勢になりながらもスイスも整理されたプレーで好ゲームを演じた。それでも時間の経過とともにゴール前まで入り込めるのはブラジルという構図になり、後半19分にはFWヴィニシウス・ジュニオールのシュートがネットを揺らした。しかし、これは起点になったFWリシャルリソンがオフサイドと判定されゴール取り消し。それでも引き分けも見え始めた後半38分、ブラジルは攻撃参加したMFカゼミーロが強烈ミドルを突き刺して決勝点を奪った。

■ポルトガル 2-0 ウルグアイ
グループH第2戦
キックオフ:現地時間11月28日22時(日本時間29日4時)

1-0 後半9分 ブルーノ・フェルナンデス(ポルトガル)
2-0 後半AT3分 ブルーノ・フェルナンデス(ポルトガル)

 ボールをつないで攻撃的に出ていくポルトガルと、局面で激しく守ってショートカウンターを仕掛けるウルグアイは白熱した好ゲームを演じた。前半にウルグアイはMFロドリゴ・ベンタンクールがGKと1対1のチャンスを決められず。逆に後半9分にポルトガルはMFブルーノ・フェルナンデスのクロスにFWクリスティアーノ・ロナウドがGKの前でジャンプ。これによりクロスがそのままゴールインした。さらに試合終了間際にはPKを獲得したフェルナンデスが自ら蹴り込んで2点差の勝利を収めた。

【グループ順位】各グループの2位はスイスとガーナ

■グループG
1位 ブラジル 勝ち点6(得失点差+3)
2位 スイス 勝ち点3(得失点差±0)
3位 カメルーン 勝ち点1(得失点差-1)
4位 セルビア 勝ち点1(得失点差-2)

■グループH
1位 ポルトガル 勝ち点6(得失点差+3)
2位 ガーナ 勝ち点3(得失点差±0)
3位 韓国 勝ち点1(得失点差-2)
4位 ウルグアイ 勝ち点1(得失点差-2)

 グループGはブラジルが2連勝で決勝トーナメント進出を決めた。FWネイマールが28日のスイス戦を含む数試合を欠場する見込みだが、復帰に向けて懸命の治療が続いている。2002年日韓W杯以来の優勝も視野に入るような安定感を見せているだけに、勝負どころでの復帰も期待できるだろう。スイスはセルビアとの最終戦に引き分け以上なら突破という条件を手にした。逆に言えば、セルビアはスイスに勝利すれば逆転することができる。カメルーンはブラジル戦の勝利が絶対条件という苦境に陥った。

 グループHは南米の武闘派集団ウルグアイを倒したポルトガルが2連勝で突破を決めた。ガーナは2試合で5得点5失点というゴールの多い戦いを繰り広げ、突破に向けて優位な状況を作り上げた。最終戦では2試合でノーゴールのウルグアイがガーナを相手に勝利が必須。点の取り合いに競り負けた韓国もまた、ポルトガルに対しての勝ち点3が突破への絶対条件という厳しい状況が突きつけられることになった。

(FOOTBALL ZONE編集部)

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