【W杯】ベテラン長友佑都「僕の責任」と若手を擁護 コスタリカ戦後の批判集中で猛省「雰囲気作りが甘かった」
コスタリカ戦で痛恨の敗戦、チームへの批判へ見解
カタール・ワールドカップ(W杯)の初戦でドイツ代表に劇的な勝利を収めた日本代表だったが、11月27日のコスタリカ戦では、初戦のスペイン戦で0-7と大敗していた相手に0-1で敗れた。日本は勝点3のまま、グループ最終戦のスペイン戦を迎えることになった。
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3日後のスペイン戦に向け、チームがどれだけ気持ちを切り替えて臨めるかが重要になるが、DF長友佑都(FC東京)は、グループ初戦でカメルーン代表に勝利したものの2戦目でオランダ代表に敗れた2010年の南アフリカ大会での経験を活かし、難局を迎えたチームを助けたいと考えているという。
2010年大会当時、23歳だった長友は「W杯全体を通して、ベテランの選手たちが、自分の仕事に集中できる環境を作ってくれた。『チームのことは、俺たちが考えるから、お前は自分の仕事に集中しろ』と、中村俊輔さん、中澤佑二さん、川口能活さんが、常に声をかけてくれた。2戦目に負けたあとにも、『次だぞ』『全然問題ないよ』というポジティブな声をかけてくれていた。僕自身も、その声にすごく救われた」と、12年前を振り返った。
そして、「W杯の負けは、ショックが大きい部分がある。それでも先輩方が作ってくれた雰囲気、与えられた言葉とかは胸に刻まれている。それを逆に僕がする立場になった。やりがいを感じているし、これだけW杯を4大会も経験させてもらっているということで、僕が自分自身の価値を示せるのは今だと感じている。あの時に感じたものをすべて、昨日負けてから出していきたいと思っています」と、語った。
さらに長友は現在、コスタリカ戦でプレーしていた若手が批判を集めていることに対して、「やっぱり負けたこともやっぱり含め、一番経験しているし、ピッチの中にもいたベテラン選手の僕の責任が大きいと感じている。若手が躍動できなかった部分は、僕の雰囲気作りが甘かったのかなと自分自身も感じている。うまくいかなかった選手、そういう選手に批判があるのは聞いている。批判は当たり前のことですが、雰囲気を作れなかった僕に批判が来るべき」と言い、「W杯前から髪を染めたり派手なことをして、大きなこと、派手なことを言ってきた。それを結局、結果で示せなかった。その責任を感じているし、批判を受けるべきは自分だと思っている。ただ次のスペイン戦は絶対に勝ち、必ずグループリーグを突破する。そう思っています」と、次の戦いを見据えた。
最終戦で再び世界を驚かせる結果を出し、良い流れを取り戻せるか。自身にとって4度目のW杯を終わらせないためにも、ここからの3日間は重要な時間になる。