【W杯】金田喜稔がコスタリカ戦出場の全16人を採点 「及第点以下」「精彩を欠いた」と評価されたのは?
鎌田は「今まで見たことのないようなミスも散見した」
<MF>
■遠藤 航(シュツットガルト)=★★★★☆(4つ星)
改めて、この選手は絶対外せないというプレーを見せていた。ただその分、疲労も心配。守備面はもとより、攻撃面でもボールを持って上がり、相手のファウルを誘ったりしていた。マイナス1は、守田とのコンビネーション不足や攻撃のアクセントのところ。
■守田英正(スポルティング)=★★☆☆☆(2つ星)
試合の序盤は、プレーに守田らしさが出ていた。ただその後は今ひとつ。怪我から復帰した直後という影響もあったのだろう。ボールが落ち着かなかった印象だ。相手に脅威を与えるようなパスも少なく、相手のブロック間でパスを受けるような良さも発揮できずに終わった。
■堂安 律(フライブルク)=★★☆☆☆(2つ星)
→後半22分OUT
崩すための工夫を欠いたという表現に尽きる。相手が守っていたなかでも自分が起点となり、自分で仕掛け、クロスやシュートにつながるプレーをもっと増やさないといけない。本来のポテンシャルからすると物足りない出来。守備の意識も高かったが、切り込んでからのアイデアなどを欠いていた。
■相馬勇紀(名古屋グランパス)=★★★☆☆(3つ星)
→後半37分OUT
いい突破もあったが、そこから崩し切れなかった。相手にとって怖さがないプレーになっていたし、キックの精度も欠いていた。ただ、全体で見れば持つ能力はある程度発揮できていた。
■鎌田大地(フランクフルト)=★★☆☆☆(2つ星)
今まで見たことのないようなミスも散見した。ドイツ戦からの疲労蓄積を感じさせるプレーぶり。精彩を欠く時間が続いたが、終盤に訪れたチャンスを決めていれば、試合の展開も評価もまた大きく変わった。
<FW>
■上田綺世(セルクル・ブルージュ)=★★☆☆☆(2つ星)
→ハーフタイムOUT
あれだけ相手が密集しているとポストプレーも難しく、引き出すようなプレーも見せられなかった。シュート面でも怖さはなく、ストライカーとして考えた時には及第点以下になる。大雑把なロングボールやクロスでも入れてくれれば上田は勝負できるタイプ。ただ、そうしたボールも届かず、見せ場自体が限られた。
金田喜稔
かねだ・のぶとし/1958年生まれ、広島県出身。現役時代は天才ドリブラーとして知られ、中央大学在籍時の77年6月の韓国戦で日本代表にデビューし初ゴールも記録。「19歳119日」で決めたこのゴールは、今も国際Aマッチでの歴代最年少得点として破られていない。日産自動車(現・横浜FM)の黄金期を支え、91年に現役を引退。Jリーグ開幕以降は解説者として活躍。玄人好みの技術論に定評がある。