【W杯】森保ジャパン、コスタリカ戦出場全16選手「パフォーマンス査定」 メンバー変更奏功せず…痛恨の敗戦で3人に最低評価

コスタリカ戦に出場した森保ジャパンの全16選手を評価【写真:ロイター】
コスタリカ戦に出場した森保ジャパンの全16選手を評価【写真:ロイター】

コスタリカ代表戦の出場メンバー16選手を5段階査定

 森保一監督率いる日本代表(FIFAランキング24位)は、11月27日にカタール・ドーハのアフメド・ビン=アリー・スタジアムでカタール・ワールドカップ(W杯)グループE第2節のコスタリカ代表戦(同31位)と対戦した。初戦でドイツ代表に2-1の逆転勝利を収めた日本は、コスタリカの守備を切り崩せず、後半の失点で0-1の敗戦を喫した。

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 グループEで唯一、日本よりもFIFAランキングが下位の相手との試合。勝てば第3戦を待たずにグループリーグ突破が決まる可能性もあった。森保一監督はドイツ戦に続き、4-2-3-1の布陣で試合をスタートさせたが、DF酒井宏樹(浦和レッズ)をDF山根視来(川崎フロンターレ)、MF田中碧(デュッセルドルフ)をMF守田英正(スポルティング)、MF伊東純也(スタッド・ランス)をMF堂安律(フライブルク)、MF久保建英(レアル・ソシエダ)をMF相馬勇紀(名古屋)、FW前田大然(セルティック)をFW上田綺世(セルクル・ブルージュ)と、大量5選手の大幅なメンバー変更を行った。

 初戦のスペイン代表戦で7失点を喫し、とにかく失点をしないことを意識したコスタリカを相手に、最後まで攻めあぐねる。さらに自陣で不用意にボールを失うと、コスタリカに今大会初の枠内シュートを決められて、勝ち点3はおろか、勝ち点1も挙げられない敗戦で、初戦の歴史的勝利を帳消しにしてしまった。勝ち点を挙げてスペインとドイツにプレッシャーをかけるはずが、自分たちを窮地に追い込む結果となっている。

 ここでは各選手たちのパフォーマンスを振り返るべく、選手を5段階評価(最高が五つ星★★★★★)で査定する。(取材・文=FOOTBALL ZONE特派・河合 拓)

   ◇   ◇   ◇

<GK>
■権田修一(清水エスパルス)=★★☆☆☆
 初戦で0-7の大敗を喫した相手が、大量失点だけはしないようにという戦いを仕掛けてきたため、ほとんどプレーする機会はなし。後半は伊藤から多くのバックパスが来たが、その処理は問題なく、DFへのパスコースもしっかり作った。失点シーンのシュートは手に当てたものの弾き切れず。

<DF>
■板倉滉(ボルシアMG/ドイツ)=★★☆☆☆
 完全に引いてカウンターを狙ってきた相手に、集中を切らすことなく対応。序盤はボールを保持した時に、相手に狙われる場面も見られた。相手がプレスをかけてくることが少なく、ボールを運んだ時には相手の守備が慌てる様子があったので、もう少し攻撃に絡んでほしかった。

■山根視来(川崎フロンターレ)=★★★☆☆(→後半17分OUT)
 攻撃が停滞していたなかで、1タッチでエリア内にパスを入れたり、アーリークロスを上田に通したりと、変化を付ける動きで攻撃を活性化。守備面でもしっかりと相手との間合いを詰め、突破を防ぐだけでなく、ボールを簡単に運ばせなかった。

■長友佑都(FC東京)=★★★☆☆(→ハーフタイムOUT)
 2試合連続先発出場。左サイドで安定感ある守備を見せつつ、攻撃参加する場面もあった。相馬との縦関係はあまり機能していたとは言えず。前半途中からは3バックの左に入るサプライズも。事前にハーフタイムまでと決まっていたのか、前半のみでベンチへ退いた。

■吉田麻也(シャルケ/ドイツ)=★☆☆☆☆
 守備を固める相手に対して、最後尾で左右にボールを散らしたが、効果的な縦パスは入れられず。守備面では相手のロングボールにしっかりと対応して危ない場面はほとんど作らせなかったが、「つなごうと思った」と言う失点時の不用意なパスによって奮闘を台無しにしてしまう。

■伊藤洋輝(シュツットガルト/ドイツ)=★☆☆☆☆(←ハーフタイムIN)
 後半開始から出場。3バックの左に入ったが、左サイドハーフの相馬、三笘へボールを供給できずに吉田や権田へのバックパスを連発。エリア内に侵入した三笘のコースを塞ぐ場面も。失点シーンでもラインを上げ切れなかったことでオフサイドを取れなかった。

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