U-17W杯出場への扉を開いた久保建英の芸術的FK弾 豪快な一撃を生むブレない“体の軸”とは
小5から久保を指導する木場克己トレーナーが明かす、独自のトレーニング法
U-16日本代表は25日、インド・ゴアで行われているAFC U-16選手権の準々決勝UAE戦で1-0と勝利を収め、2大会ぶり8回目のUー17ワールドカップ出場権を手にした。この大会で、ここまで4戦全勝と強さを見せる若きサムライたちの記念すべき第一歩は、FW久保建英(FC東京U-18)が決めた芸術的な直接FKだった。
7-0で大勝した16日のベトナム戦の前半16分、ゴールから約20メートルの位置で久保は左足を振り抜いた。壁を越えて落ちたボールは相手GKのセーブも全く及ばず、ゴール右隅へと吸い込まれた。バルセロナの下部組織でプレーしていたエースの活躍に、開催地インドのメディアも「元バルセロナの天才児が才能を証明」と絶賛した。
変幻自在のドリブルや正確なパスに加え、セットプレーという武器も手にした久保だが、FKの進化には日々の努力があった。インテルDF長友佑都らトップアスリートの専属トレーナーを務め、バルセロナの下部組織に所属していた小学5年生の時から久保をサポートし続けている木場克己トレーナーは、次のように証言している。
「FKのシーンを見て頂ければ分かると思いますが、体の軸がブレていません。そして、キックの際にお尻が外側に逃げていない。臀部でしっかりと上半身を支えることができていて、インナーマッスルとアウターマッスルがスムーズに連動しています。キックする時に臀部と脇腹の筋肉が連動していかなければ、ボールに最大限の力を加えることはできません。インパクト時のキックも強くなっています。建英は成長していますね」