ミラン、日本代表参加による本田のコンディション悪化を懸念 伊紙「2試合とも90分プレーしないことを祈っているのは明らか」

 

サンプドリア戦前に指揮官と直接会談「本田は完璧主義者」

 

 23日のミラノダービーを見据えるACミランがFW本田圭佑について、日本代表戦2試合でフル出場しないことを願っていると12日付のイタリア地元紙「ガゼッタ・デロ・スポルト」が報じている。

 本田は現在、日本代表合宿に合流。14日のホンジュラス戦、18日のオーストラリア戦と2試合の親善試合が予定されている。

 これに関し、ガゼッタ紙は「ミランは圭佑が2試合とも90分プレーしないことを祈っているのは明らか。そうでなければ事態は複雑になる。今週からクリスマスまでは、試合は1週間に1回。この日本人は適切な練習を積めばトップのコンディションに調整できる」と報じている。

 本田は開幕7試合で6得点2アシストと爆発したが、ここ4試合連続で無得点。その間、チームも勝ち星から遠ざかっている。

 蓄積疲労や風邪による喉の痛みでコンディションを落とした本田だが、今後は週中の試合がないために、フィリッポ・インザーギ監督はトレーニング次第で本田をトップコンディションに戻せると考えているようだ。だが、今季3度目の日本への移動後に代表戦2試合にフル出場することになれば、本田のコンディションはさらに悪化する可能性もある。

 記事では本田自身の思いにも言及。「本田もコンデイションが落ちたことは残念に思っている。アウェーのサンプドリア戦の前に、本田はインザーギに直接、話に出向いた。“疲れている時に、チームのためにもっと何をすればいいか”と聞いた。本田はそういう選手。完璧主義者だ。自分を信じてくれている監督を満足させることができない時は苦悩の時だ。だから素晴らしいダービーをプレゼントしたい。疲労に打ち勝って」と伝えている。

 前節のサンプドリア戦の前にインザーギ監督と直接会談を持ったとされる本田。風邪による体調不良にも見舞われながら、必死に指揮官の期待に応えようとした姿勢は地元メディアからも評価されている。ミラノダービーで、背番号10は今度こそチームの勝利に貢献できるか。そのためにも、インザーギ監督とミランは本田がこの代表戦でコンディションを悪化させないことを心から願っている。

【了】

サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

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