Jリーグで最先端をいく鹿島アントラーズのスタジアムビジネスとは

06年、鹿島は茨城県の委託を受けてカシマスタジアムの運営を開始した。公共施設等の管理を民間の企業・団体が代行する「指定管理者制度」に参入したもので、当初の5年契約の実績が認められ、11年から10年間の更新が実現。その間、さまざまな取り組みを行ってきた。   「管理者だからできることはまず年間を通じてサッカー運営のためのコストを軽減すること。スタジアムに高額な使用料を払っていたものが半分以下になるだけでも大きかった」   取締役事業部長の鈴木秀樹はそう説明する。   スタジアムの使用料は都心の国立競技場と同等で、最大で年間1億3000万円ものコストが発生。指定管理者となってもその使用料自体は変わらないが、設営費等の節減が可能となった。さらに狙いは経費削減に留まらず、莫大な収益を生む事業へと拡大させることにある。  

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