【W杯】コスタリカ戦の日本、ターンオーバー起用はあり?なし? メリット&デメリット考察…初先発組の重圧に懸念も
2チームを同じレベルの選手で固められるほどの選手層があるわけではない
前述のように、森保監督は自身が最終的に選んだ26人に、絶大な信頼を寄せている。また、自身が右サイドバックに回る可能性を指摘されたDF長友佑都(FC東京)も、「誰が出ても、どのポジションで出てもおかしくないくらい戦力が充実している」と胸を張り、「チームはすごく団結している。試合に出られなかったら悔しい思いもあるけど、その悔しさを持ちながらチームのために戦える。嫉妬で足を引っ張るのではなく、いま何をすべきか1人1人が考えられる」と、話している。
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ただ冷静に見ると、まだ日本には2チームを同じレベルの選手で固められるほどの分厚い選手層が、すべてのポジションにあるわけではない。勝てば決勝トーナメント進出の可能性もある一戦でターンオーバーを使い、もし勝点を獲得できなければ、これまでの良い雰囲気や勢いが、一変するリスクは高い。
ドイツ戦に先発した主力を休ませるという点では、コスタリカ戦で勝点3を挙げて、グループ突破を決めてからでも遅くはないように思える。ただし、DF吉田麻也(シャルケ)が「そもそもW杯に簡単な試合なんてない」というように、コスタリカ戦での勝点獲得が保証されていない点も、難しいところだ。逆にコスタリカ戦で主力を温存したものの、第3節でスペイン代表に初戦のコスタリカのような大敗を喫する可能性もゼロではない。
「あらゆる状況を想定して26名を選んだ」という森保監督だが、果たして初戦に勝利したあと、迎えるコスタリカ戦については、ターンオーバーを用いる、用いない、どちらの決断をしているのだろうか。