浅野との競り合い時に、両足を高く上げる奇妙なステップは「まるでダチョウのよう」

　ドイツ代表DFアントニオ・リュディガーは、11月23日に行われたカタール・ワールドカップ（W杯）グループリーグ第1戦の日本代表戦（1-2）でFW浅野拓磨との競り合いの際に見せた“奇妙なステップ”が批判の的になった。韓国メディアは「トム・ハンクスのようだ」、とコメディチックなヒューマン映画で主演を務めた名優になぞらえている。

　日本は前半33分、GK権田修一がペナルティーエリア内でDFダビド・ラウムを倒して与えたPKをMFイルカイ・ギュンドアンに決められ先制点を許した。しかし、後半開始から3バックへ変更した采配が功を奏して後半30分、MF南野拓実のシュート性の折り返しをGKマヌエル・ノイアーが弾いたところにMF堂安律が詰めて同点ゴール。さらに同38分にはロングボールに抜け出した浅野が逆転ゴールをマーク。優勝候補ドイツを相手に2-1の逆転勝利を掴み取った。

　そんななか、後半途中に浅野が縦に出されたボールに抜け出そうとした場面で、リュディガーが見せたプレーが物議に発展。余裕を持って対応したためパスは通らなかったが、その際、リュディガーは両足を高く上げる奇妙なステップを披露していた。これに対し、海外メディアはこぞってリスペクトに欠いたジェスチャーとして批判が寄せられることになった。

　韓国のスポーツ・芸能総合サイト「マイデイリー」は「トム・ハンクスのようだ」と見出しを打ち、「ドイツDFアントニオ・リュディガーが日本戦黒星の元凶として浮上した」と伝えている。

「ファンたちはリュディガーのランニングスタイルを、まるで『フォレスト・ガンプ（一期一会）』みたいだと嘲笑した。トム・ハンクスが主演した映画で、足が不自由で知能指数が低い主人公が、たくましくアメリカ社会を生きていく姿を描き、ベトナム戦争で英雄になる内容だ。リュディガーが『フォレスト・ガンプ』と比較されたのは、そのランニングスタイルが原因だ。まるでダチョウが走るように太ももをほぼ胸の高さまで上げながら疾走した」

　走るシーンが印象的な映画の主演を演じたトム・ハンクスに例えられたリュディガー。11月27日のグループリーグ第2戦スペイン戦では、プレーで周囲を見返すことができるだろうか。