【W杯】アジア勢3勝目 イラン、ウェールズ撃破でケイロス監督胴上げのお祭り騒ぎ
終盤に相手GKが一発退場したあと、アディショナルタイムに連続ゴールで2-0勝利
イラン代表は11月25日のカタール・ワールドカップ(W杯)グループリーグ第2戦のウェールズ代表戦で2-0と勝利。試合終了間際に2点を奪った展開に、早くもお祭り騒ぎの様相を呈している。
イランは初戦でイングランド代表に2-6と大敗したところから巻き返しを図る一戦。初戦はベンチスタートだったFWサルダル・アズムンがスタメンに名を連ね、2得点のFWメフディ・タレミと2トップを形成した。
いくつかのチャンスを生かせず0-0のまま推移した試合で、イランのカルロス・ケイロス監督は後半途中に負傷明けのアズムンを諦めざるを得ない苦しい展開に。しかし、後半39分に相手GKウェイン・ヘネシーがエリア外に飛び出してタレミと交錯。ビデオ・アシスタント・レフェリー(VAR)の介入とオンフィールドレビューの結果、ヘネシーにレッドカードが提示された。
これが試合の流れを変えた。アディショナルタイム8分に途中出場のMFルーズベー・チェシュミが強烈なミドルシュートをゴール右隅に突き刺して先制した。さらにMFラミン・レザイーアンにも追加点が生まれ、イランが2-0で今大会初勝利を手にした。
この勝利にイランは狂喜乱舞。国際映像にはゴールの場面で喜びがあふれたアズムンが、何を思ったかケイロス監督の首を掴む場面が映し出され、指揮官も笑顔で応じた。さらに、米スポーツ専門局「ESPN」は試合後のピッチでイランの選手たちがケイロス監督を胴上げしている様子をレポートしている。
前回のロシアW杯でアジア勢は大会通算で4勝だったが、このカタールW杯ではすでにサウジアラビア代表、日本代表、そしてこの日のイランで3勝するなど躍進が目立っている。
page1 page2