【W杯】「ボールは持てる」 ドイツ戦活躍の三笘薫が思い描くコスタリカの“攻略法”
三笘は「ボランチが空く」とコスタリカの突くべきポイントを指摘
日本代表はカタール・ワールドカップ(W杯)のグループリーグ第2戦コスタリカ代表戦に向けて準備を続けるなか、11月25日の練習は、13時にキックオフとなる一戦を見据えて、日中に練習時間を変更した。
初めてとなる日中の練習を終えたMF三笘薫(ブライトン)は、「動けば慣れてくるところがありましたし、スタジアムは冷房があるので大丈夫だと思います。どのくらい冷房が効くかは未知数ですが、たぶん大丈夫だと思います」と、気候への対応にも自信を見せた。
対戦するコスタリカについては「守備のチームなので、1点入った時に全体的に落ちやすいのかなと感じました。でも相手も出てくると思うので、スペースが空きやすく戦いやすいとは思うんです。ただ、1点こっちがやられた時のたたみかけは凄いチームだと思うので、慎重に入らないといけないと思います」と警戒した。
ドイツ戦の日本は、なかなかボールを保持することができなかった。しかし、コスタリカとの試合は「ボールは持てるとは思いますし、連動してくる守備はあまり得意ではないと思う」と三笘は言い、「中盤にスペースができた時に、背後を狙うことだったり、相手が5枚で守ってくることもあるので、そこでの崩し方はチームとして共有しながら、しっかりとカウンターの対策もしないといけない」と、ドイツ戦とは異なる展開になると予想する。
そのなかで、守備の堅い相手を崩すために「ボランチのところが空くと思っているので、そこからの背後の動き出しやサイドでの1対1に勝てるかが重要になってきます。相手も出てくるシチュエーションなので、どこまで引かれるか分かりませんが、考えやすいシチュエーション。そこは有利かなと思います。後半になればスペースも出てくると思いますし、前半もどれだけボールをチェイスしてくるか分かりませんが、しっかりとチームとして考えながら試合を進めたい」と、初戦に勝利したことで、相手の出方に応じた戦い方ができる優位性を語った。
ドイツとの試合では、日本が逆転したこともあり、ウイングバックに入った三笘はヘディングで競り合うなど、守備面でもチームに貢献した。「イングランドのブライトンでもやって来ていましたし、相手も(セルジュ・)ニャブリ選手とか(ヨナス・)ホフマン選手には高さがないと思ったので、そこには勝たないといけないと思っていました」と、欧州に渡ってプレーの幅が広がったことをうかがわせた。
攻撃面でも、さらなる活躍が期待されるが「個人としては、もちろんゴールを決めて勝利に導ければいいですけど、全然、2-1で逆転したことが100点。そこに貢献できて良かった。今後、(ゴールが)求められるシチュエーションでは、しっかりと点が取れればいいですが、まずはチームのためにプレーする。全員が我を出しすぎず、チャンスで冷静になることが大事になる」と、コメントした。
全員がチーム最優先の姿勢で戦っている森保ジャパン。ドイツ戦でもMF堂安律(フライブルク)の同点ゴールにつながるプレーを見せた高い個の力を持つ三笘は、そのなかでも違いを作ってチームに貢献してくれるはずだ。