【W杯】「何かを感じないのか?」 サウジ代表監督、世紀の大金星を呼んだ“熱すぎる演説”に英注目
ルナール監督は1点ビハインドのハーフタイムに選手たちに檄
サウジアラビア代表は、カタール・ワールドカップ(W杯)のグループリーグ初戦でアルゼンチン代表を2-1で下した。前半にFWリオネル・メッシのPKで先制を許す苦しい展開から逆転勝利で大金星を挙げた。この試合のハーフタイム、チームを率いるエルヴェ・ルナール監督が選手たちを鼓舞するために行った熱過ぎる演説が話題となっている。英紙「テレグラフ」が伝えた。
サウジアラビアは、アジア最終予選で日本代表を抑えて首位通過でこのカタールW杯の出場権を獲得した。とはいえ、アルゼンチンを筆頭にメキシコ代表、ポーランド代表と同居するC組の中で下馬評は決して高くなかった。
アルゼンチンとの試合も前半10分と早い時間に失点する苦しい展開に。1点ビハインドを背負って前半を終えたが、ハーフタイムに指揮官が選手たちの士気を高める熱い演説を行っていたようだ。
サウジアラビア代表の公式ツイッターがその様子を公開。54歳のフランス人指揮官は前半45分を戦い終えた直後の選手たちに向け、激しい身振りも交えながら「メッシと写真を取りたいのか?」「何かを感じないのか?」と選手たちを鼓舞。そして最後には、「頑張れ! みんな頑張れ! これはW杯だ、すべてを出し切れ!」とエールを送った。
通訳を介してはいたものの、その熱い言葉は選手たちにもしっかりと届いていたのだろう。後半、サウジアラビアは世界を驚かせる大逆転劇で2-1の逆転勝利を収めた。
戦術家として知られ、過去にはザンビア代表とコートジボワール代表でアフリカネーションズカップを制した経験もあるルナール監督。このカタールW杯でさらに評価を高めることになりそうだ。
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