【W杯】日本、サウジが“大金星” 現地取材の記者もアジア躍進に注目 「強豪国と戦えることを証明した」
アルゼンチン、ドイツ相手に逆転勝利、韓国もウルグアイとスコアレスドロー
カタール・ワールドカップ(W杯)本大会は現地時間11月24日の試合までで、グループリーグの第1戦が全て終了した。アジア勢はまずはサウジアラビア代表がアルゼンチン代表を1-2で下し、話題を呼んだ。さらに日本代表が下馬評を覆し、ペナルティーキック(PK)で先制されながらも後半巻き返して2-1の大金星を挙げている。ウルグアイ代表を迎えた韓国代表は0-0のスコアレスドローに終わったが、貴重な勝ち点1を手にした。
現地カタールを訪れ取材するシンガポールテレビのニュース番組「CNA」のジャーナリストのマシュー・モハン氏は「サウジアラビア、日本、さらには韓国の結果の重要性を忘れてはいけない」とアジア勢の3チームを取り上げている。
マシュー氏が「CNA」に寄せたレポートでは「アジアのサッカーは強豪国と戦えることを証明した」とグループリーグ初戦のサウジアラビア、日本、韓国の結果を報告。「注目すべきなのは、アジアのチームが直面した相手のレベルの高さだ」とそれぞれの試合を考察している。
アルゼンチンはFIFAランキング3位に位置する強豪。「ここまで36試合負けなしでW杯に乗り込んだ」とFWリオネル・メッシを擁する南米チームを紹介。またドイツに関しても同ランキング11位で、「世界選手権4連覇中、かつてのような圧倒的強さはないが、トーマス・ミュラーやマヌエル・ノイアーといった経験豊富な選手や、ジャマール・ムシアラといった有望な若手スターを擁している」とタレント揃いのチームを総評している。
そんな両国に対して、サウジアラビアと日本の勝利を「ありえない逆転勝利」と称し「似たような展開だった2つの試合では、相手国がPKを獲得し先制。それでもアジア勢は粘り強く2点を取り、勝ち点3を獲得した」と称えた。
さらに「韓国は2度の世界王者を経験するウルグアイを相手に膠着状態のまま試合を0-0で終えた」とし「サウジアラビアと日本のジャイアントキリングほどではないが、世界ランキングで14位も上のチームとの対戦は印象的な結果」と評価している。