【W杯】王国ブラジル、リシャルリソンの2発でセルビア撃破 大黒柱ネイマールは途中交代
後半17分、28分にリシャルリソンがゴールを挙げて2-0で勝利
カタール・ワールドカップ(W杯)は、現地時間11月24日にブラジル代表とセルビア代表が対戦。これが全32チーム中で最後の登場となった2チームの対戦は、ブラジルが2-0で快勝した。
ブラジルは南米予選を圧倒的な強さで勝ち上がってきた。この本大会に向けて26人のうちFW登録選手が9人いることが話題になったが、初戦のスタメンにFWネイマールら4人が並んだ。一方のセルビアは欧州予選でポルトガル代表を抑えて首位通過。日本では名古屋グランパスの選手や監督として馴染み深い、ドラガン・ストイコビッチ監督が指揮を執っている。
序盤からブラジルはMFカゼミーロをアンカーに据え、MFルーカス・パケタ、ネイマール、ヴィニシウス、FWリシャルリソン、FWラフィーニャが流動的に動く攻撃的なサッカーを展開した。前半13分にはネイマールがコーナーキックから直接ゴールを狙うなど、高い技術と大舞台への余裕を見せた。DFチアゴ・シウバのスルーパスにFWヴィニシウス・ジュニオールが抜け出しかかったところをGKヴァンヤ・ミリンコヴィッチ・サヴィッチが際どく止めるなど、セルビアはギリギリの戦いになった。
それでも、セルビアの最終ラインがなんとか最後のところで耐えきり、0-0でハーフタイムを迎えた。後半もブラジルペースで進むなか、後半15分には左サイドバックのDFアレックス・サンドロが無回転の強烈ミドルを放つもゴールポスト直撃し、内側に跳ねたがゴールの外へと転がっていった。
攻めながらゴールが生まれないブラジルに少し嫌なムードが流れ始めたが、ついに後半17分に均衡が破れた。ネイマールの中央突破からヴィニシウスがシュートを放ち、GKが弾いたこぼれ球にリシャルリソンが詰めて先制。1-0のリードを奪った。
その後はセルビアがセットプレーからゴールに迫る場面があったが決められない。逆にブラジルは後半28分、左サイドからヴィニシウスが右足アウトサイドで強いボールを中央に入れると、リシャルリソンはゴールに背を向けた状態で真上にボールを浮かせるコントロール。そこから身体を捻りながらジャンピングボレーで叩き込むスーパーゴールで、リードを2点に広げた。
ブラジルはネイマールが後半30分過ぎにピッチに座り込んでしまい、メディカルスタッフもピッチ内で確認をしたうえで交代という不安要素が生まれたが、欧州の曲者を相手にして初戦としては文句なしの2-0で大会に入った。
(FOOTBALL ZONE編集部)