【W杯】ベルギー代表アザール、ドイツ代表の“口塞ぎジェスチャー”に言及 「そんなことをせず勝つほうが…」
キックオフ直前の“口塞ぎジェスチャー”にベルギー主将アザールが見解
森保一監督率いる日本代表は11月23日、カタール・ワールドカップ(W杯)グループリーグ初戦のドイツ代表戦で、2-1の逆転勝利で大金星を飾った。一方、ドイツはキックオフ直前の写真撮影でスタメン11人が口を手で塞ぐジェスチャーが世界で波紋を呼んでおり、ベルギー代表MFエデン・アザールがそれに言及して海外メディアが注目している。
日本はドイツ戦の前半31分、GK権田修一がペナルティーエリア内で相手DFダビド・ラウムを倒してPKを献上。MFイルカイ・ギュンドアンに決められて先制点を許した。
しかし、後半開始から3バックへ変更した采配が功を奏す。同30分、MF南野拓実のシュート性の折り返しをGKマヌエル・ノイアーが弾いたところにMF堂安律が詰めて同点。さらに同38分には、最終ラインからのロングボールに抜け出した浅野が値千金の逆転弾を挙げ、優勝候補ドイツ相手に2-1の劇的な逆転勝利を飾った。
一方、ドイツは性的少数者などへの差別反対を示す「One Love」の腕章着用を認めなかった国際サッカー連盟(FIFA)への抗議を示すため、キックオフ前の写真撮影でスタメン全員が口を手で塞ぐジェスチャーを行い、注目を集めた。しかし、この振る舞いに異議を唱えたのがベルギー主将のアザールだ。
「ジェスチャーのあと、日本に負けている。そんなことをせず、試合に勝つことのほうが彼らとしても良かったはずだ。我々はサッカーをするためにこの場所にいる。政治的なメッセージを送るためではない。少なくとも僕たちは、サッカーだけに集中したいと思っているよ」
フランスメディア「RMCスポーツ」は、ベルギーが11月23日に行われたW杯初戦のカナダ戦を1-0で勝利したあと、ドイツのジェスチャーについて尋ねられた際のアザールのコメントを紹介している。
実際にドイツのジェスチャーが試合に影響を及ばしたかどうかは別にして、キックオフ直前に試合以外のメッセージを持ち込んだことに関して、アザールは共感できない様子だった。
(FOOTBALL ZONE編集部)