【W杯】なぜ日本の“超攻撃的”な3-4-2-1は機能したのか ドイツ戦の戦術変更を考察

最後の7分は「長く感じた」、4年前から大きな成長の兆し

 5人の選手交代を行った日本は、最終的にDF板倉、吉田、冨安、ボランチに遠藤、MF鎌田大地(フランクフルト)、右ウイングバックに伊東、左ウイングバックに三笘、2シャドーに堂安と南野、1トップに浅野という、これまでに一度も見たことのない超攻撃的な布陣で戦っていた。

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 最後の選手交代が行われた後半30分、日本は最後に投入された10番・南野のシュートをGKマヌエル・ノイアーが弾いたところを、堂安が詰めて同点に追いつく。相手の混乱を感じ取り、自分たちの思い通りに攻めて、同点に追いつけたら、その流れに乗って継続することは難しくない。同点ゴールから8分後には、板倉のロングフィードを受けた浅野が、強烈なシュートをゴールネットに突き刺して一気に逆転した。

 残り時間の7分、ピッチにいた選手たちは「長く感じた」と口を揃えた。だが、有効な打開策を見いだせなかったドイツは、時間の経過が早く感じられていただろう。終盤にはリュディガーだけでなく、ノイアーもセットプレーで攻撃参加したが、日本がリードを守り切り、W杯で初の逆転勝利を収めた。

 綿密な分析、適したタイミングの戦術変更、マインドを統一させるスコアの状況、さらにドイツという世界屈指の強豪の選手とも、個で渡り合える選手たちの力量。4年前、2-0とリードした状況から、3失点を喫して逆転負けした日本が、この4年間での大きな成長を示す一戦となった。

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