【W杯】大金星の森保ジャパン、コスタリカ戦へ7つの不安要素 修正すべきポイントは?

絶対に避けるべきセルフジャッジ

⑤修正できなかった前半の戦い方

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 前半45分の日本の出来は、褒められるものではなかった。MF鎌田大地(フランクフルト)は、「恥ずかしい内容。最悪の試合だった」と反省した。ハーフタイムで3-4-2-1に布陣を変更したことで一気に状況は変わったが、フォーメーションがかみ合わないまま、前半の45分間を過ごしたことは不安でもある。キャプテンのDF吉田麻也(シャルケ)は、「こういう大会では、中で変えるのは難しい。声も通らないし、みんなも緊張している」と言うが、再び同じ状況に陥った時、最少失点で乗り切ることはできるのか。

⑥久保建英と前田大然のパフォーマンス

 9月のアメリカ遠征で好アピールをして、最終登録メンバー入りしたMF久保建英(レアル・ソシエダ)とFW前田大然(セルティック)が、持ち味を出せなかったことも直視すべきだ。今回は相手とのかみ合わせの影響もあるだろう。それでも久保が守備に忙殺された結果、肝心の攻撃面で力を出せずに、DFアントニオ・リュディガーに子供のように扱われたのはショックですらあった。また、前田は持ち前の迫力あるプレッシングがほとんど見られなかった。こちらもGKマヌエル・ノイアーを使うドイツのプレス回避を意識したものかもしれないが、このパフォーマンスであれば、もう少し前線で基準点になれるFW上田綺世(セルクル・ブルージュ)を起用した方が良かったかもしれない。

⑦セルフジャッジでボールウォッチャー

 また、GK権田修一(清水エスパルス)の連続セーブでゴールを守り切った場面、日本は守備陣がオフサイドを要求して、足が止まっていた。リプレイを見ると、日本はオフサイドを取ることができていない。権田の神がかったセービングでゴールを守り抜くことができたものの、審判へのアピールをしたり、オフサイドを確信したような素振りで、ルーズボールへの反応が遅れている。後半の厳しい時間帯ではあったが、ビデオ・アシスタント・レフェリー(VAR)もあるのだから、絶対にセルフジャッジでプレーを止めることはやめなければならない。

 このドイツ相手の勝利は、17日に行われたカナダ戦(1-2)で浮き彫りになった修正点に取り組んだことも大きかった。敗戦から学ぶことは多いが、この日のドイツを相手の勝利からも学べることは多いはず。さらなる歓喜を味わうために、まだ見ぬ景色を見るために。戦いはまだ始まったばかりだ。

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