CAF、アフリカネーションズ杯の開催地変更へ――モロッコ側のエボラ熱拡大の懸念を受け

 

モロッコ代表の参加資格は剥奪へ

 

 来年1月に予定されているアフリカ大陸王者決定戦アフリカネーションズカップに関して、アフリカサッカー連盟(CAF)は11日、モロッコでの開催を取りやめることを決めた。エボラ出血熱の拡大を懸念するモロッコ側は以前から開催延期を要請。これを受け、エジプト・カイロで行われたCAFの会合で開催地の変更と代替国での開催の際のモロッコ代表の参加資格剥奪を決定した。

 英国営放送BBCによると、来年1月17日から2月8日まで予定されていた大会に関しては現在アフリカの3か国が開催に興味を示しているという。

 シエラレオネ、リベリア、ギニアなど西アフリカ諸国ではエボラ出血熱によって少なくとも4960人の死者が出たとされており、モロッコ側はアフリカ中のフットボールファンが集結する大陸王者決定戦で、観客、選手、スタッフら多数の人々にエボラウイルスが感染する危険性を指摘していた。

 一方、モロッコはFIFAクラブワールドカップに関しては、エボラ出血熱が伝染している地域からのサポーターの訪問はほとんどないとして世界最強クラブ決定戦は開催する予定だという。

【了】

サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web

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