U-17W杯出場を決めた日本の“攻守一体のスタイル”にUAE監督が脱帽 「本当に好チームだった」
トランジションの鋭さが世界への扉を開く
アルネメル監督が語った通り、UAE戦の日本は攻撃力以上に攻守のトランジションが圧巻だった。相手ゴールに近い位置で試合を進めつつ、ボールを奪われた直後に久保、FW宮代大聖(川崎U-18)、中村敬斗(三菱養和SCユース) 、FW棚橋尭士(横浜F・マリノスユース)ら前線の選手たちが鋭くUAEのボールホルダーにプレッシャーをかける。それによって高い位置でボールを奪い返して、再び攻撃に移る場面が目立った。もしそこで奪い返せなくても、慌てた相手に苦し紛れのロングボールを蹴らせ、最終ラインと中盤センターが難なくセカンドボールを回収する好循環が生まれた。
この戦いぶりに、UAEも感銘を受けたようだ。アルネメル監督は次のように締めくくった。
「フットボールには勝者と敗者が存在する。しかし、もし我々がこの試合から学べば、敗者とはならない。今回のトーナメントは私と選手たちにとって非常に大切な経験で、本当にたくさんのことを学んだ」
日本時間28日19時30分キックオフ予定の準決勝で、日本はウズベキスタンとイラクの勝者との対決が待ち受けている。森山佳郎監督は「優勝という宿題が残っています。アジアの王者としてW杯に行きたいと思います」と目標はU-17W杯にとどまらず、同大会を制覇することだと明言している。試合間隔は短いが、世界への扉を開いたハードワークで残り2試合も勝ち抜こうと意気を上げている。
【了】
フットボールゾーンウェブ編集部●文 text by Football ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images
page1 page2