U-17W杯出場権を獲得した“00ジャパン”に残された宿題 「アジア王者としてW杯に出る」と森山監督が宣言
久保のCKからDF瀬古が決勝弾 2大会ぶりに世界への扉を開く
若き日本代表が2大会ぶりとなる世界への扉を開いた。U-16日本代表はAFC U-16選手権インド大会準々決勝UAE戦を1-0で勝利し、来年に行われるU-17ワールドカップ(W杯)出場権を獲得した。バルセロナの下部組織に所属経験のあるFW久保建英(FC東京U-18)のCKを起点に奪った虎の子の1点を最後まで守り切った森山佳郎監督だが、「優勝という宿題が残っている」とアジア王者を目標に掲げた。
勝利が義務づけられる大一番で指揮官はグループリーグ最終戦で温存していた今大会2試合4得点のエース久保を起用。またキルギス戦でハットトリックを達成するなど、グループリーグで久保とともに4得点を挙げたFW棚橋尭士(横浜F・マリノスユース)らを前線に配置した。
キックオフ直後の前半4分、左サイドからのパスを受けた平川が思い切り良くファーストシュート。立て続けにFW中村敬斗(三菱養和SCユース)が右45度から際どいシュートを放つ。6分にはDF菊地健太(JFAアカデミー福島U18)の左サイドからのクロスを久保が頭で合わせた。
またセカンドボールも鋭い予測で素早く回収し続けて主導権を握ると、同25分には久保がドリブル突破で複数人のマーカーをかわして、シュートまで持ち込むなど相手を押し込んだものの、なかなかゴールネットを揺らせなかった。
同31分に待ちに待った瞬間がやってきた。この日、7本目のCKでキッカー久保の上げたクロスが急激なカーブでゴール枠内をとらえる。MF平川怜(FC東京U-18)が飛び込むと、相手GKがボールをファンブル。これをDF瀬古歩夢(C大阪U-18)がプッシュして待望の先制点を奪取した。その後は追加点こそ奪えなかったものの、UAEに1本もシュートを打たせない圧巻の45分間となった。