【W杯】スペイン人記者がグループEの初戦を展望 日本の力に一定の評価も「戦う術を知らない」と語る訳とは?
23日にグループEは日本×ドイツ、スペイン×コスタリカで初戦を迎える
カタール・ワールドカップ(W杯)グループEの戦いを翌日に控えた現地時間11月22日、日本代表の練習場にスペイン紙「マルカ」のマリオ・カルテハナ=サントス記者が取材に訪れた。日本、ドイツ代表、スペイン代表、コスタリカ代表という4カ国が集まったグループを展望してもらった。
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マリオ・カルテハナ=サントス記者は、「このグループを突破する本命は、スペインとドイツだ。だが、日本とコスタリカの両国にはグループに問題を起こせる可能性があると思っている。両チームがグループを突破できるとは思わないが、非常に競争力がある。サウジアラビアがアルゼンチンを破ったように、同じことが起きても私は驚かない」と分析した。
日本代表については、「正直に言うが、それほど見ていない」と言う。そして「スペインで言われているのは、『日本は技術が高く、ボールを持った時のプレーの質が高い。だが、正しく戦う術を知らない』というものだ。もっと戦えなければいけないし、試合を決定づけるべきでそれができない。日本のサッカーを見るのは興味深い。『ワオ、この選手はすごいぞ!』と思わされることがある。でも、最後には何かが起きてしまう。4年前のW杯のベルギー戦が、まさに日本のサッカーのイメージだ」と、2-0とリードしながらも、後半アディショナルタイムに2-3と逆転された、2018年のロシアW杯時の「ロストフの悲劇」を引き合いに出した。
その日本は、現地時間11月23日にドイツ代表と対戦する。日本は過去最高成績を上回るベスト8進出を目標に掲げているが、カルテハナ=サントス記者は「ドイツは日本と正反対だ」と言う。
「彼らはイタリアのようであり、どこよりも戦うことに長けている。フィジカル的にも強い。この2つは、日本に最も欠けているものだと思う。だからドイツは日本にとって、最悪の対戦相手になると思っている。彼らはしっかりと結果を出せるチームであり、ボールを握った時に何をするべきかも分かっているからね。私の考えでは、日本はドイツよりも、スペインに対して、より大きなダメージを与える可能性があるチームだと思うよ。代表のスタイルとの相性だね」と、ドイツとの試合を引き当てたことが日本にとっては好ましくないものだと語った。
スペインと日本は、第3戦で対戦する。「ルイス・エンリケ監督は、2連勝していたとしても、3戦目に調整をすることはないだろう。グループ3戦全勝を目指すはずだ」と言う。
また、今回のスペインは、MFチアゴ・アルカンタラ、DFセルヒオ・ラモス、DFジェラール・ピケといった選手たちを欠くが、「そのことについて、ハンディキャップだと言う人もいるかもしれない。だが、直近のユーロ2020の準決勝まで勝ち上がったチームを見ても、(UEFA)ネーションリーグも、とても若いチームで戦っている。そういう選手たちがいなくても、問題ないと思っているよ。グループで何が起こるかは分からないし、順位がどうなるかは分からないが、スペインとドイツの突破だけは譲れない」と、欧州2カ国の突破を予想した。