“救世主”闘莉王が絶妙アシスト! 名古屋が敵地で仙台を破り、逆転残留へ前進
小川、田口がゴール セカンドステージ初の複数得点で勝利
前節終了時点のJ1年間順位が16位と、降格の危機に瀕している名古屋グランパスは25日、敵地でのセカンドステージ第13節ベガルタ仙台戦に挑み、2-1と2試合ぶりの勝利。年間勝ち点を26に伸ばし、暫定で残留圏内となる15位アルビレックス新潟との勝ち点差を1に縮めた。
試合は開始早々の前半2分にいきなり動いた。自陣でビルドアップをしていた名古屋は、右サイドのハーフライン付近でDF田中マルクス闘莉王がフリーで前に持ち出す。ルックアップをした闘将は、正確なロングパスを仙台の最終ライン裏に通すと、走り込んだMF小川佳純がダイレクトで右足を一閃。名古屋残留のため、8月下旬に電撃復帰した闘莉王の絶妙なアシストにより、敵地で幸先良く先制した。
その後はホームの仙台に押し込まれる時間帯が続くが、スコアを動かしたのは再び名古屋だった。後半12分、小川の右サイドからのクロスを仙台GK関憲太郎が直接キャッチ。関はすぐに目の前にいたDF平岡康裕にボールを渡すが、ここに名古屋のMF田口泰士が猛然とプレス。ボール奪取に成功すると、最後はGK関をかわしてゴールに流し込んだ。これで名古屋はセカンドステージ初の複数得点となり、敵地での勝ち点3に大きく近づいた。
試合は再び仙台が主導権を握るも、闘莉王を中心とした名古屋守備陣が身を挺したディフェンスを披露。だが後半41分、仙台の波状攻撃からMFパブロ・ジオゴのクロスが名古屋DF磯村亮太に当たり不運なオウンゴールに。これで1点差に迫られたものの、その後の仙台の猛攻をなんとか凌ぎきり、2-1で勝利を収めた。
これで年間勝ち点を26に伸ばした名古屋は、逆転残留に向けて大きな勝ち点3を得た。
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フットボールゾーンウェブ編集部●文 text by Football ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images