【W杯】鎌田大地vsゲッツェの“同僚対決”なるか 現地取材16大会目の対戦国記者が日本×ドイツ戦で注目するのは?

フランクフルトで好連携を見せる鎌田大地とゲッツェ【写真:Getty Images】
フランクフルトで好連携を見せる鎌田大地とゲッツェ【写真:Getty Images】

1962年のチリW杯から現地取材を続けるシェルツァー氏を直撃

 ドイツ人フリージャーナリストのハルムート・シェルツァー氏は、現在84歳で初のワールドカップ(W杯)取材は1962年のチリ大会。それ以降、すべての大会を取材しており、今回のカタールW杯は16大会目になるという。フランクフルト在住で、日本代表MF鎌田大地が所属するドイツ1部フランクフルトも追いかけているというシェルツァー氏に、23日に行われる日本代表とドイツ代表の試合についての話を聞いた。

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「私はブンデスリーガでプレーしている日本人選手たちのプレーをよく見ている。特に鎌田大地に注目している。彼はとてつもない。とてつもないね。明日の試合で、もし(マリオ・)ゲッツェがプレーすることになれば、本当に楽しみな試合になる。彼らは試合に魂を吹き込む選手たちだ。ストライカーにパスを送り、ゲームの中心だ。フランクフルトで彼らはチームメイトで一緒にプレーしている。今回、2人は対戦することになる。この対戦は、本当に興味深いね」

 シェルツァー氏はこのように試合の注目点を語り、お気に入りだという鎌田への賛辞も惜しまない。「とてつもない選手だ。スピード、自信、PKを確実に決める力。もし、鎌田大地を先発から外すようなことがあれば、それは日本の監督にとって大きな過ちとなるだろう」と見解を述べた。

 そして、MFマリオ・ゲッツェが5年ぶりにドイツ代表に復帰した背景には、鎌田と一緒にプレーした影響があると指摘した。

「ゲッツェは正しいチームに加入したと言えるだろう。なんせ代表で5年間もプレーしていなかったんだからね。それがW杯では復帰した。それはフランクフルトで、いいパフォーマンスを示すことができたからだ。チームメイトにはスピードのある選手がいて、彼のパスを受けられる。そして何よりもゲッツェと鎌田が素晴らしい連係を見せて、周囲の選手を使うことができている。鎌田の存在は、ゲッツェの代表復帰に不可欠だったし、今回はその2人が対峙する可能性もあるから、こんなに楽しみなことはないし、それを見に来たんだよ!」

 ブンデスリーガで4位と好調のフランクフルトを牽引する活躍を見せているゲッツェと鎌田の対戦は、W杯を見続けているベテラン記者にとっても、極上のエンターテインメントのようだ。

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