【W杯】遠藤航、ドイツは「日本をナメているとも思わない」 初戦の難しさは「向こうも感じている」

日本代表MF遠藤航【写真:FOOTBALL ZONE編集部】
日本代表MF遠藤航【写真:FOOTBALL ZONE編集部】

心配されたコンディションは「特に問題ない」

 11月21日の午前中にオンライン取材に応じた日本代表DF遠藤航(シュツットガルト)が、同日の練習後のメディア対応で、自身のコンディションの詳細について語った。

 この日、公開された冒頭15分のウォーミングアップでは、ロンドでも激しいボール奪取を見せるなど、復調を感じさせる動きを見せていた。練習を終えた遠藤は、チームに合流してから「特に問題ないです」と言い、19日の練習からすべてのメニューをこなしていることを明かした。

 日本の初戦となる23日のドイツ戦への出場に期待も高まるなか、遠藤は「立ち上がりは、もちろんアグレッシブに入りたい。相手も初戦ということで、最初はちょっと固さがあると思う。お互いそうなのかなというイメージは、ある程度している。最初からボールを簡単に持たせる展開にはしたくない。陣取りじゃないですけど、アグレッシブに相手陣でどんどんサッカーを進められる展開に持っていきたい。中途半端にプレスに行くことは避けたい。前から行くのか、しっかりブロックを作って守るのかは、はっきりしたい」と、初戦のポイントを挙げた。

 大会初日ではカタール代表がエクアドル代表に0-2で敗れ、2日目にはイラン代表がイングランド代表に2-6と大敗した。苦戦が続いているアジア勢だが、「アジアの国がW杯に出ると、対戦する相手は自分たちを格下に見ていると思う。初戦でもヨーロッパの国とかと当たりやすい。その辺の難しさがアジアの国にはあると思うし、相手からすると初戦にしっかり勝ちたいということが心理的にあると思う」と分析した。だが、ドイツと日本の関係は、これに当てはまらないのではないかと指摘する。

「ドイツに関しては、そんなに日本をナメているとも思わない。ドイツでプレーしている選手が多いことも、向こうは分かっているわけなので。初戦の難しさは、向こうも同じように感じているかなと思います。自分たちはドイツに対して、チャレンジするというメンタリティーを出すだけなので、やることはすごくシンプル。相手の方がイヤなんじゃないかなと個人的に思っています」

 ドイツ代表の中盤には、ドイツ1部バイエルン・ミュンヘンの選手が多く入る。クラブチームで培った連携を生かせる状況にあるが、その対策について遠藤は「特に対策はない」と言う。

「要は、相手の選手の特徴を知っておくことが大事だと思う。それはブンデスでやっている選手たちがこっちには多いので、僕は相手の何が良いところで、何をしてくるかは分かっている。それがイコール対策になる。これから何かやることは特にない。大事なのは、今まで(ヨシュア・)キミッヒだったり、(レオン・)ゴレツカだったり、(レロイ・)サネであったり、ドイツ代表の選手たちと戦える状況にいたことが大事。これから何かすることはなくて、今までの4年間の準備期間が、すべてここにつながっている」と、4年間で積み重ねてきたものをぶつける意欲を見せた。

 森保ジャパンの中盤の底を担ってきた男が間に合ったことは、極めて大きい。ドイツ代表にも決して臆することのない6番が中盤で躍動することができれば、日本は勝ち点獲得に大きく近づくはずだ。

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