キャメロン・カーター＝ヴィッカーズが取材に応じる

　カタール・ワールドカップ（W杯）に出場しているアメリカ代表は、グループB第1節のウェールズ代表戦を1-1の引き分けで終えて勝ち点1を獲得した。この試合、スコットランド1部セルティックに所属するDFキャメロン・カーター＝ヴィッカーズは出場機会がなかったが、試合後のミックスゾーンでは「FOOTBALL ZONE」の取材に応じ、W杯に出場する喜びやチームメイトの日本代表FW前田大然への期待を語ってくれた。

　W杯に参加できていることについて、カーター＝ヴィッカーズは「世界最大の大会に出場できたことを、とても嬉しく思っているよ。そのチームの一員になれたことは、素晴らしいことだ」と、喜びを語った。

　セルティックでは日本人4選手とチームメイトだが、チームで主力として出ているFW古橋亨梧、MF旗手怜央は、今大会のメンバー外になった。カーター＝ヴィッカーズは、「彼らはガッカリしていると思うが、素晴らしい選手であり、素晴らしいパーソナリティーの持ち主だ。今後も全力を尽くすだろうし、将来的にはより多くの出場機会を代表でも得ることになると思う」と、落選をバネに2人が成長するだろうと語った。

　また、W杯メンバーに選ばれた前田について「彼も素晴らしい選手だし、とてもスピードとキレがある。DFの背後に向かって常に走っているし、クロスを受けるためにボックス内にも欠かさずに走りこんでくれる。守備面でもチームを助けてくれる」と、賛辞を惜しまなかった。

　セルティックではサイドでプレーすることが多い前田だが、森保ジャパンではセンターフォワードで起用される見込みだ。「僕は彼がどちらでもプレーできる選手だと思っているよ。確かに彼はセルティックではウイングでプレーすることが多かったけれど、これまでにも中央でプレーすることもあった。その時も良いプレーを見せていたから、きっと良い働きをしてくれるはずだ」と、活躍に太鼓判を押した。

　グループBのアメリカとグループEの日本が、W杯で対戦するのは、早くても準決勝になる。それでも、「このW杯という舞台でチームメイトの一人と対戦することができたら、それは素晴らしい経験になるね。前田は速いから、対応が難しくなるだろう」と、前田との対戦実現への思いも語った。