【W杯】オランダ、終盤にガクポが値千金の決勝ゴールでセネガル撃破 守護神抜擢のノッペルトが好守連発
後半39分にガクポ、同アディショナルタイムにクラーセンがゴール
カタール・ワールドカップ(W杯)は大会2日目を迎え、現地時間11月21日にセネガル代表とオランダ代表が対戦。FWコーディ・ガクポの先制点などでオランダが2-0で勝利を収めた。
2018年ロシアW杯は欧州予選で敗退となったオランダは2大会ぶりの出場。今大会も14年ブラジルW杯でチームを3位に導いたルイス・ファン・ハール監督が指揮を執る。対するセネガルは2大会連続3度目の出場。前回大会はフェアプレーポイントの差で日本代表に及ばず、グループ3位で惜しくも決勝トーナメント進出を逃していた。
セネガルは今大会の開幕直前にエースFWサディオ・マネが負傷によりメンバー外となるアクシデントに見舞われ、攻撃力の低下が懸念されていた。しかし、前線に人数をかけて攻める積極的な姿勢で立ち上がりからオランダを敵陣に押し込むことに成功。シュートが枠を捉えるシーンこそなかったが、立ち上がりは試合の主導権を握った。
やや押し込まれていた展開だったオランダは前半19分、コーナーキック(CK)の守備から一気にカウンターを仕掛けて右サイドを突破。左サイドから攻め上がってきたMFフレンキー・デ・ヨングが決定機を迎えたが、セネガルの素早いカバーリングに阻まれてシュートを打つことはできなかった。
同25分にはセネガルのFWイスマエラ・サールが左サイドから中央にカットインして鋭いシュートを放ったが、ここはオランダのキャプテンDFフィルジル・ファン・ダイクが身体を張ってブロックした。
一進一退の攻防が繰り広げられ、セネガルがやや優勢の展開だったものの、スコアは動かずに0-0のままハーフタイムを迎えた。
後半に入り、最初の決定機をつくったのはオランダ。後半8分、右CKからファン・ダイクが頭一つ抜け出す高い打点のヘディングシュートを放ったが、シュートはクロスバーを越えた。
すると、オランダは同17分に欧州予選で10試合12得点を決めたエースFWメンフィス・デパイをFWビンセント・ヤンセンに代えて投入。ファン・ハール監督は引き分けでは満足しないという明確なメッセージを込めた選手交代を行った。
しかし、そこから立て続けにチャンスを迎えたのはセネガルだった。同20分にはFWブライユ・ディアがエリア内右から鋭いシュートでオランダゴールを強襲。これはこの試合が代表デビューとなるGKアンドリース・ノッペルトがファインセーブを見せた。同28分には中央でフリーとなったMFイドリッサ・ゲイェが強烈なシュートを放ったが、ノッペルトが再び驚異的な反応で防いだ。
そんな守護神の活躍に報いたいオランダがゴールネットを揺らしたのは後半39分だった。左サイドのデ・ヨングのクロスを走り込んだガクポが頭で流し込み、ようやく試合の均衡を破った。
先制後もノッペルトが安定した守備を見せてセネガルの反撃をゼロに抑えたオランダ。アディショナルタイムには途中出場のMFデイヴィ・クラーセンが追加点を奪い、2-0で勝利。2大会ぶりのW杯で白星発進となった。