【W杯】「年齢をはるかに超えた威厳がある」 イングランド19歳ベリンガム、先制弾の鮮烈W杯デビューを代表OBも称賛

イラン戦で先制ゴールを決めたベリンガム【写真:ロイター】
イラン戦で先制ゴールを決めたベリンガム【写真:ロイター】

イラン戦の前半35分にクロスを頭で合わせて先制点をマーク

 イングランド代表MFジュード・ベリンガムは、11月21日に行われたカタール・ワールドカップ(W杯)初戦のイラン代表戦で先制ゴール。試合後、英公共放送「BBC」に対して「本当に誇らしい瞬間だった」とコメントしている。

 ベリンガムはこの重要な初戦にインサイドハーフでスタメン出場すると前半35分、左サイドからDFルーク・ショーが上げたクロスに頭で合わせて先制ゴール。今大会のブレイクが期待される新鋭の一撃が勢いをつけ、ゴールラッシュを見せたイングランドが6-2で大勝した。

 試合後にベリンガムは「BBC」に、ファーサイド側に流し込むような技術の高い先制ゴールとなった場面を「正直なところゴールの角のところにふわりとループして入ったのでミスをしたかと思った。今シーズンは(所属のボルシア・)ドルトムントでもイングランド代表でも、もっとゴールをしたい。そのために正しいポジションに入ろうとしている。ショーからの見事なボールが入ってきた。本当に誇らしい瞬間だった」と振り返った。

 W杯への鮮烈デビューとなった19歳は、「試合に勝てばプレッシャーから解放されるし、少しは気が楽になる。残り2試合も勝利するために同じレベルでプレーしたいと思う。それが自分たちの求めるものだからね」と初戦を振り返った。

 元イングランド代表DFリオ・ファーディナンド氏は同局に対し、「インタビューではとても自信に満ちて落ち着いていた。ピッチの上でも全く同じで、彼のプレーは年齢をはるかに超えた威厳がある。彼は素晴らしいサッカー選手だが、あの年齢でW杯でこのような結果を残すとは」と驚きを持ってコメント。さらに、「私たちの世代でイングランドで一緒にプレーしてきた偉大なMFについて話をすることがあるが、この年齢で、この舞台で、彼がやっているようなことをした選手はいない。それを見られるのは素晴らしいことだ」と、称賛していた。

 昨年の欧州選手権(EURO)で準優勝したガレス・サウスゲート監督が率いるチームは、当時から若手を重要なポジションに抜擢しながら結果を出してきた。優勝候補の1チームに数えられるこのカタールW杯でも、ベリンガムのブレイクがイングランドを躍進に導きそうだ。

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