【W杯】エクアドルが開幕戦白星! バレンシア2発で2-0勝利、開催国カタールは早くも崖っぷちに
終始、ゲームをコントロールしたエクアドル、カタールは好機作れず敗戦
カタール・ワールドカップ(W杯)本大会が現地時間11月20日に開幕。オープニングゲームは開催国カタール代表と南米予選を勝ち上がったエクアドル代表が対戦し、2-0でエクアドルが初戦を勝利で飾った。
カタールは長期的な強化を続けるなかで2019年にはアジアカップを優勝。国内リーグでプレーする選手たちで固め、10月中旬で公式戦を中断させて長期の代表合宿でチームを仕上げてきた。一方のエクアドルはしぶとさが持ち味で、日本代表MF三笘薫とイングランド・プレミアリーグのブライトンで同僚のDFペルヴィス・エストゥピニャンやMFモイセス・カイセドがスタメン出場した
そのゲームは前半3分、エクアドルのセットプレーからゴール前で混戦が発生し、最後はFWエネル・バレンシアが押し込んだ。しかし、今大会で導入された「セミ・オートメーテッド・オフサイド・システム(SAOT)」による判定からビデオ・アシスタント・レフェリー(VAR)がオフサイドと判断。ゴールが取り消された。
しかしエクアドルは前半16分、PKを獲得するとFWエネル・バレンシアが冷静にゴール右へ流しこんで大会初ゴールとなる先制点を決めた。2014年ブラジルW杯にも出場しているベテランFWの落ち着きがエクアドルにリードをもたらした。
カタールは戦術的に立ち位置を取ってボールを落ち着けようと試みるも、エクアドルの局面強度で狙いどおりの展開に持ち込めず。そしてエクアドルは前半31分に右からのクロスをバレンシアが頭で合わせて追加点。2-0とリードを広げてハーフタイムを迎えた。
後半に入るとカタールが多少ボールを持てるようになったものの、深い位置に入ろうとするとエクアドルの厳しい寄せを受けて逆にショートカウンターでゴールを脅かされる場面も生まれた。カタールはエクアドルに勢いを吸収され、時間だけが過ぎていくような展開に持ち込まれた。
このままカタールは決定機を作れず、エクアドルがゲームをコントロールし、2-0のリードを保ってタイムアップを迎えて勝利を手にした。強豪オランダ、アフリカ王者セネガルが同居するグループだけに、開催国カタールは早くも崖っぷちに立たされた。
(FOOTBALL ZONE編集部)