「例年以上に面白い」 今季プレミアリーグの“注目選手6選”を情報通メイブリー氏が厳選
ハーランドを筆頭に、18歳のガルナチョら有能なタレント6人がズラり
■ウィリアム・サリバ
所属:アーセナル
POS.:DF
年齢:21歳
今季成績:14試合出場・2得点1アシスト
「ディフェンダーで要注目の選手はアーセナルのサリバですね。以前から期待はされていましたが、なかなかアーセナルでは使ってもらえませんでした。今シーズンはアーセナルに残るか、(フランス1部)マルセイユに完全移籍するか自分でも分からないと話をしていましたけど、そこからいきなりレギュラーになりました。彼が加わったことで、昨シーズンに冨安健洋とベン・ホワイトが入って十分安定していたアーセナルの最終ラインはさらに堅くなりました。
チームとして高い位置で守備をすることができるのは、彼の存在のおかげだと思います。スピードもありますし、判断もすごく早い。相手選手は気づいた時にはもうサリバにボールを奪われている、そんな感じです。1990年代のアーセナルではトニー・アダムスやマーティン・キーオンといった選手がプレーしていましたが、彼らとはタイプが異なる近代的で面白いセンターバックです」
■ダビド・ラジャ
所属:ブレントフォード
POS.:GK
年齢:27歳
今季成績:15試合出場・25失点
■ロベルト・サンチェス
所属:ブライトン
POS.:GK
年齢:25歳
今季成績:14試合出場・19失点
「GKで言うとリバプールのアリソンやマンチェスター・シティのエデルソンはもちろん注目ですが、ブライトンのサンチェスとブレントフォードのダビド・ラジャの2人ですね。彼らもかなり守備範囲が広くて、それぞれのチームの積極的なプレーを支えてると思います。ラジャはマン・シティ戦(2-1)で精度の高いボールをイバン・トニーに入れて攻撃の起点になっていました。単にロングボール放り込むだけではなく、しっかりとスピードがある長いパスを蹴ることができる選手たちです。
カタール・ワールドカップに向けたスペイン代表でマンチェスター・ユナイテッドのダビド・デ・ヘアが予備のメンバーにも入れなかったことが英国内で話題になりましたが、その代わりにメンバーに入ったのがラジャとサンチェスです。彼らのようなキーパーじゃないと通用しない時代になっているということかもしれません。デ・ヘアもセーブに関してはすごくいいと思いますけど、積極的なプレーにもつながる守備範囲の広さ、クロスボールやエリア外へのボールに対して飛び出していけるGKが求められています。面白いのは、彼らがビッグクラブではないブレントフォードやブライトンといったクラブに所属しているということ。そういったクラブに面白いGKがいることは、リーグ全体を盛り上げる要素となっている気がします」
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プレミアリーグはこの中断期間を経て、“ボクシング・デー”の12月26日に再開する。アーセナルをはじめ、ニューカッスルやブライトンなど中堅クラブが上位争いに加わり、ベンさん曰く「例年以上に面白いリーグになっている」という今シーズンも最後まで目が離せなそうだ。
(石川 遼 / Ryo Ishikawa)