ベテラン長友、W杯直前のチームに感じた“頼もしさ” 「全くビビっていない」と語る訳とは?

長友が感じた良い雰囲気「選手たちの自信が、チームに伝染している」

 ブンデスリーガでプレーしている選手も多いが、情報も多く飛び交っているという。「食事会場とか、移動中のバスの中とかいろいろなところで、いろんな情報が飛び交っています。個人的には映像もすごく見ていますが、もう見なくていいくらい、自分のなかでは頭のなかにも入っています」と言う。そして、チーム内にはブンデスリーガ組が抱いている自信が広がりつつあるという。

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「今回のドイツに最も多くの選手が選ばれているバイエルンと戦っている選手も多くいますが、バイエルンと戦っている選手は、比較的、自信を持っている選手が多いと感じます。『やれるよ』と、全くビビっていない。『すごい選手だけど、全然、戦える』と。そういう選手たちの自信が、チームに伝染している。足元を見ているわけではなく、過信という感じでもない。彼らのことをリスペクトしながらも、自信をもってやれるというのはチームみんなが持っているように感じます」

 日本はドイツ戦に向けて、9月のアメリカ戦(2-0)で機能したハイプレスをかけに行くと見られている。それに対して長友は、チームの共通認識を極限まで高める必要性を語った。

「ドイツの試合もたくさん見てきましたが、中途半端にハイプレスに行くと、本当にはがすのがうまい。GKのノイアーも使ったりして、打開するのがめちゃくちゃうまい。ハイプレスの行くべきところ、行かないところは、かなり明確にしないとやられてしまうと感じる。ミドルゾーンに入ってからのスピードアップは、非常に速いので、そこをやらせないためにミドルゾーンでブロックを作ってスペースを消すのか。ハイスピードに行くなら、みんなで連動する。そのやり方をはっきりさせないといけない」と警戒した。

 日本が決勝トーナメントに進むためには、グループリーグでドイツ、コスタリカ代表、スペイン代表のうち、2チームを上回る必要がある。過去3大会を経験し、グループリーグの勝ち上がりも、敗退も経験している長友。最も過酷といえる枠に入った今大会で、その経験をどのように生かしてくれるだろうか。

(FOOTBALL ZONE特派・河合 拓 / Taku Kawai)



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