プレミアリーグは「世界で一番面白い」 フリークが語る今季の前半戦に“波乱”が起こった訳
アーセナルの一体感は今季の大きな特徴
――今シーズンのアーセナルは、勢いだけではない安定した強さを感じます。怪我人が出ているにもかかわらず、今のところは崩れそうな不安も感じられません。
「おそらく、一番変わった部分は団結力ですね。これもアルテタ監督の信念のおかげだと思います。昨シーズンまでのアーセナルだったら、ビハインドになるとそこからすぐに崩れてしまっていました。先制しても同点に追いつかれ、そのまま逆転されて負けることもよくありました。ですが、今シーズンは失点してもすぐにいいリアクションを見せることができています。8月のレスター・シティ戦(4-2)では2失点はしましたけど、どちらもすぐに取り返しました。1年前だったらきっとサポーターも『今日もダメか…』となっていたのが、今ではチームを完全に信じることができている。すごく一体となっている印象がすごく強いです」
――今シーズンはゴールを決めた後にベテランのジャカらが中心となって選手たちが集まるシーンが見られます。チームの一体感を象徴していますね。
「本当にそうです。たった1年前のことですが、昨シーズンは開幕3連敗スタートで多くのサポーターの中でもアルテタはそろそろ(解任)だろうという雰囲気が漂っていました。今があるのはクラブが監督を信じ続けたことが大きかったと感じています」
――冨安選手の活躍にも期待しながら、シーズンの再開を待ちたいと思います。カタールW杯でも普段プレミアリーグでプレーする選手が多く参加しますし、W杯をきっかけにプレミアリーグを見るサッカーファンも増えるかもしれません。そんなファンに向けて一言お願いします。
「私はプレミアリーグが世界で一番面白いと思ってます。今シーズンはいろいろな要因が重なって、例年以上に面白いリーグになっていると思います。ビッグクラブだけじゃなくて、本当に全20チームにそれぞれ魅力があって、サプライズが起こりうるリーグになってると思いますので、W杯が終わってシーズン後半戦に入るプレミアリーグを見ていただければ嬉しいなと思います」
(石川 遼 / Ryo Ishikawa)