ベンゼマがW杯欠場も「まだ強力な攻撃陣を保持」 フランスの“強固なアタッカー陣”に英メディア注目

フランス代表のカリム・ベンゼマ【写真:ロイター】
フランス代表のカリム・ベンゼマ【写真:ロイター】

19日にベンゼマが左大腿直筋の損傷で代表から離脱

 フランスサッカー連盟は現地時間11月19日、FWカリム・ベンゼマ(レアル・マドリード)が怪我のためカタール・ワールドカップ(W杯)を欠場すると発表した。負傷続きのフランスの現状を英衛星放送「スカイ・スポーツ」で報じている。

 現在34歳のベンゼマは、2014年ブラジル大会で3ゴール2アシストを記録するも、同国が優勝した18年ロシア大会では招集外に。それでもフランスのディディエ・デシャン監督は昨年の欧州選手権(EURO2020)で呼び戻し、ベンゼマは4ゴールを挙げる活躍を見せた。

そんなベンゼマは今年バロンドールを獲得。しかし受賞後は怪我の影響で「マドリードで30分もプレーしていない」と同メディアでは厳しい現状を伝えている。その後、カタールW杯メンバーにも名を連ねたが、19日に公式からトレーニングで負傷し「左大腿直筋の損傷で約3週間の回復が必要」とされ、今大会の欠場が決まったと公表された。

 フランスは、直近でFWクリストファー・エンクンク(ライプツィヒ)が怪我で離脱し、代わりにFWコロ・ムアニ(フランクフルト)を招集。また今大会は、4年前のW杯でフランスの優勝に貢献したMFポール・ポグバ(ユベントス)とMFエンゴロ・カンテ(チェルシー)が、それぞれ半月板とハムストリングの怪我で招集外だ。

 DFラファエル・ヴァラン(マンチェスター・ユナイテッド)の状態も芳しくなく、現地時間22日の初戦・オーストラリア代表戦への出場を監督が不安視していると伝えている。さらに18年W杯経験者のDFプレスネル・キンペンベ(パリ・サンジェルマン)もハムストリングの負傷で離脱。DF陣にも不安が募る。

 それでも同メディアは、「ベンゼマがいないとはいえまだ強力な攻撃陣を保持している」と前線の厚さを指摘。「FWオリヴィエ・ジルー(ACミラン)を中央のストライカーとして、スターFWキリアン・ムバッペ(パリ・サンジェルマン)とバルセロナのFWウスマン・デンベレまたはベテランのFWアントワーヌ・グリーズマンを揃えてスタートすると思われる」と強固なアタッカー陣を紹介している。

「ジルーはフランス代表で49ゴール、グリーズマンは42ゴール、23歳のムバッペはすでに28ゴールを決めている。デンベレは今シーズン、スペインリーグをリードするバルセロナで絶好調だ」

 デジャン監督は、ベンゼマの代役としてオーストラリア戦の前夜までに追加で選手を招集できる。タレント揃いのフランス誰かが加わるのか、初戦のスターターにも注目が集まる。

(FOOTBALL ZONE編集部)

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