日本代表は「ドイツを傷つけられる」 独メディアが分析、森保ジャパンの“警戒ポイント”指摘「間違いなく優位」
W杯対戦国のドイツメディア、日本のストロングポイントに着目
日本代表は11月17日、カタール・ワールドカップ(W杯)前最後のテストマッチでカナダ代表と対戦し、1-2の逆転負けを喫した。攻守に課題を覗かせたなか、W杯初戦で激突するドイツメディアは「日本がまだドイツを傷つけられる理由」と題し、ストロングポイントに注目している。
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ベースキャンプ地であるカタールのドーハからアラブ首長国連邦(UAE)のドバイへ出向いてカナダと対戦した日本は前半9分、MF柴崎岳(レガネス)からの浮き球パスに反応したMF相馬勇紀(名古屋グランパス)が右足で合わせ先制。しかし、その後は徐々に自陣でプレーする時間が長くなり、同21分に右コーナーキックの流れから同点ゴールを許す。
後半に入り、MF堂安律(フライブルク)、FW上田綺世(セルクル・ブリュージュ)、MF鎌田大地(フランクフルト)らをピッチに送り込み追加点を狙ったものの、後半アディショナルタイムにDF山根視来(川崎フロンターレ)がPKを献上。これをFWルーカス・カバリーニに決められて1-2で敗れた。
脳震とうから復帰途上にあるMF遠藤航(シュツットガルト)、左ふくらはぎに違和感を抱えているMF守田英正(スポルティング)、そして体調不良により合流が遅れたMF三笘薫(ブライトン)がUAE遠征では不在となり、右足を痛めているDF冨安健洋(アーセナル)も欠場。主力を欠くなかでの一戦では、セットプレー時の守備で不安を覗かせるとともに、攻撃面でも効果的な崩しはあまり見られなかった。
W杯前最後の実戦機会で課題を露呈した一方、グループリーグ初戦で激突するドイツの移籍情報サイト「Fussball Transfers」は「日本がまだドイツを傷つけられる理由」と見出しを打ち、ストロングポイントに注目。カナダ戦の内容を引き合いに、「敗れはしたが、板倉滉からのロングパスで、スピードのある久保建英と南野拓実を繰り返し起用することに成功した」と指摘している。
チャンスに直結する場面こそなかったものの、この試合で負傷明け後、日本代表で初の実戦となった板倉の縦パスから、久保、南野を活かしたプレーに着目し「(ドイツ代表の)DFニコ・シュロッターベック、DFニクラス・ズーレと比較すると、最初の数メートルは間違いなくこの2人がスピードで優位に立っている」と分析。さらに、「日本の強みは『規律』」とし、コンパクトな守備、前線からのプレスにも目が向けられ、ドイツの初戦の相手となる日本の特徴を説いていた。