日本代表、ドイツ戦「ベスト布陣」考察 鎌田のボランチ起用を推奨、トップ下は久保に託すべき

田中の試合勘不足に懸念、左サイドには相馬を抜擢

 さて、問題のボランチだ。ここは何としてもMF遠藤航(シュツットガルト)に間に合わせてもらいたい。カナダ戦ではMF田中碧(デュッセルドルフ)とMF柴崎岳(レガネス)がコンビを組んだが、田中はかなり不安定なプレーぶりだった。らしくないボールロストもあり、本調子には見えない。一方の柴崎は決定的なパスを何本も送り、相手の脅威となった。だが、フィジカルの強い相手に対しては、中盤の底での守備力不足も同時に露呈した。カナダ戦でフル出場したのは、第2戦のコスタリカ戦での起用に向けたものだと想像する。

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 そこでボランチに入ってきそうなのが、MF鎌田大地(フランクフルト)だ。「本番で使うか分からない」と森保監督は話していたが所属クラブでもこなしているポジションであり、カナダ戦でも彼の投入後、劇的に流れが良くなった。攻撃面だけでなく、守備面でも戦えることが示せたのは大きい。全員のコンディションが万全なのであれば、ダブルボランチは遠藤とMF守田英正(スポルティング)がファーストチョイスだが、ここは遠藤と鎌田を置きたい。

 気になるのは遠藤の状態だ。17日の練習からは、ヘディングも再開したというが、今月8日のヘルタ・ベルリン戦で負傷してから、試合はもちろんできていないし、軽いランニングしかできていない日もあった。もしかすると、田中以上に試合勘不足に陥っているかもしれない。だが、ブンデスリーガの「デュエル王」のボール奪取力はジャイアントキリングを狙ううえで欠かせない。この先の2試合に向けて、コンディションを回復させるためにも、プレーさせておきたい。

 そして2列目だが、右サイドのMF伊東純也(スタッド・ランス)については、異論はないだろう。左サイドには、カナダ戦で抜群の状態であることを示したMF相馬勇紀(名古屋グランパス)を抜擢する。前回大会でも、直前のパラグアイ戦(4-2)で活躍を見せたMF乾貴士(清水エスパルス)が大活躍を見せた。カナダ戦のパフォーマンスは、その再現を期待するのに十分だった。もし機能しなければ、こちらも体調不良からの回復次第だが、MF三笘薫(ブライトン)が控えている。

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