浦和GK西川周作が選ぶ「FKキッカートップ3」 「パンチが半端じゃなかった」と評した選手は?
“右”の田中碧と“左”の久保建英を指名
そのうえで、開幕が迫ったカタールW杯に臨む日本代表では、セットプレーも重要な要素になる。西川は2人の選手を興味深いキッカーとして指名した。
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「田中碧選手のキックは結構、好きでしたね。パワーもすごくあるし、コンパクトな振りで枠に来る。振り抜きもそんなに大振りせず、スパーンと蹴っての低いライナーや巻いたボールもある。川崎フロンターレにいる時も、本当にいい選手だなと思いながら対戦していました。コーナーキックもいいし、試合に出たら注目したいです。
あと、久保建英選手のボールはFC東京でセットプレーの機会がなくて映像で見ただけですけど、面白いですね。間違いなく落とせると思うし、曲げられる。左利きというのもあって、見ていて純粋に蹴り方がカッコいい。俊さんもそうなんですけど、人と違う蹴り方ってあるじゃないですか。足首がグッと曲がるとか。そういう雰囲気が似てるなと思いますね」
西川が期待する右足の田中と左足の久保が、歴代の名手である遠藤や中村のように日本代表を勝利に導くキックを放つのかも注目されるところだ。
直接ゴールを狙えるFKは、サッカーの中でも時間が止まったところからキッカーとGKが駆け引きをするのが違った見どころになる。西川もまた名手との対峙を楽しみにし、GKにとってやりがいのある勝負所を過ごしている。
[プロフィール]
西川周作(にしかわ・しゅうさく)/1986年6月18日生まれ、大分県出身。大分―広島―浦和。J1通算554試合・0得点、日本代表通算31試合0得点。チームを救う鋭いセービングはもちろん、パントキックの精度は神業レベルで、ゴール前から“つなぐサッカー”を体現できる唯一無二の存在。2021年に達成したJ1通算500試合出場は史上最年少(34歳10か月)だった。座右の銘は「笑う門には福来る」。
(轡田哲朗 / Tetsuro Kutsuwada)