日本代表、カナダ戦のドバイ開催が“合理的”な訳 W杯開催地から一時離脱「シンプルに親善試合を組みやすい場所」
移動距離は最小限に、より強化につながる相手と対戦できるメリット
実際に他国も同じような状況で、カタールで試合をしていない国が多い。ドイツ代表はオマーンでオマーン代表と親善試合を行っているし、アルゼンチンもUAEのアブダビで同国代表と試合を行った。サウジアラビア代表とクロアチア代表も、サウジアラビアで試合を行っており、中止になったがコスタリカ代表も、イラク代表とイラクで試合を行う予定だった。
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また、日本からはドーハへの直行便が飛んでいるが、他国はUAEを経由して入国することが少なくない。相手とのマッチメークという点でも、ドバイ開催は合理的だった。しかもドーハとは1時間の時差はあるものの、移動時間は空路で1時間と、東京と大阪間の移動程度であり、カタール国内の開催場所によっては、移動時間も長くなっていたかもしれない。そう考えれば、負担も最小限に抑えられたはずだ。
「ちゃんとインターナショナルAマッチと認定されるゲームをして、相手も然るべき相手と試合をした方が強化につながる。カナダもW杯を前に、W杯に出場するチームと試合をしたい思いもあったでしょう」と、協会関係者はマッチメークの背景を語り、「興行とか、そういった側面より、強化がベースです。UAEはアジアカップも開催していますし、ドバイだけでなく、アブダビにもインターナショナルAマッチができるスタジアムが豊富にあります。ドーハからそこまで負担をかけずに移動できて、いい相手とも対戦できるので、シンプルに親善試合を組みやすい場所だったと思います」と説明した。
対戦するカナダ代表は、メキシコ、アメリカを抑えて北中米カリブ海予選を首位で通過した力のあるチームだ。4年後の3か国共同開催の開催国の1つでもあり、協会としても関係を作れたことも大きいはず。そう考えれば思いのほか、今回のカナダ戦はメリットが大きいのかもしれない。