「僕は痛みに強いタイプ」 怪我明けの田中碧、“先発当確”のカナダ戦に意欲 「自分のやるべきことをやる」
柴崎とのボランチコンビ濃厚で「声を受けながら調整できればいい」
森保一監督はカナダ戦に向けた11月16日の前日会見で、MF柴崎岳(レガネス)とMF田中碧(デュッセルドルフ)を先発起用することを明言した。ミックスゾーンに現れた田中は、いたずらっぽい顔を見せながら、報道陣の前に立った。
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チームに合流してから、報道陣に全練習が公開された時には、別メニューになっていただけに、田中がカナダ戦で先発出場することには驚きがあった。そうした雰囲気を察した田中は、「別に1週間やっていなかっただけで、それ以外は動いていたし、ボールを蹴っていたので問題ないです。痛みも違和感もありません。そもそも僕は痛みに強いタイプで、痛みを感じないので問題ないと思います」と、プレーできる状態にあることを強調した。
10月29日のリーグ第14節キール戦(2-1)以来となる試合に向けて田中は、「自分がやるべきことをやって、90分間貢献できればいい。そんなに気負わずに、僕自身もゲームに対して、個人のフィーリングを上げていかないといけない。チームの出来もそうですけど、個人の出来も意識していく。それは結果を残すというより、フィーリングだったり、内容のこと。もちろんゴールを取れればそれに越したことはないですが、それ以外でも何ができるかは大事になる。そこをより自分に求めていけたらいい」と、自身のテーマを掲げた。
ボランチのレギュラーと見られていたMF守田英正(スポルティング)とMF遠藤航(シュツットガルト)は、調整のためにカタールの首都ドーハに残った。今後の回復次第では、そのままこの2人がW杯のピッチに立つことになる可能性もある。
森保ジャパンの直近の試合となっている9月シリーズのエクアドル戦(0-0)でも田中と柴崎はコンビを組んだが、そこまで機能したとは言えなかった。それでも田中は、「やったことがない選手とやるのは簡単ではない。ただ、1回やればある程度分かります」と、前回の経験が生きると話した。
そして、「気を遣うわけじゃないですが、変な風に意識しても良くない。自分のやるべきことをやることが、まずはチームの力になると信じること。ただ2人の関係性、ボランチの関係性というのはチームにとって大きなものになると思うので、そこは声を受けながら、ポジショニングを含めて調整できればいいと思います」と、柴崎の指示を受けながらも、自身の良さを出すことに注力すると語った。
チームの台所事情もあり、復帰を急がなければいけなくなったとも言えるが、その反面、これはチャンスにもなる。別メニューの練習でも、楽しそうにボールを蹴る姿が印象的だった田中が、再びピッチで躍動してくれるはずだ。