遠藤航、脳震とうからの回復を強調「もう普通です」 カナダ戦は出場回避して調整へ
15日の練習は守田英正とともに別メニュー調整
カタール・ワールドカップ(W杯)に臨む日本代表のキーマンの一人であるMF遠藤航(シュツットガルト)は、11月8日に行われたブンデスリーガ第14節のウニオン・ベルリン戦で脳震とうとなり、状態が心配された。森保ジャパンに合流した15日の練習では、左ふくらはぎに違和感を覚えたMF守田英正(スポルティング)とともに、別メニュー調整となっており、W杯前最後の親善試合となるカナダ戦は欠場することとなったという。
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一般的に脳震とうを起こしてからは、2週間ほど様子を見ないといけないとされるが、遠藤は「だいぶ良くなっているので、大丈夫です。もう普通です。当たったところが痛いくらい。回復自体は、眩暈も残っていなくて順調らしいです」と、今の状況について説明した。
受傷してからは、「1日病院にいて入院して、そこからは『動くな』と言われていたので、ずっと自宅にいた感じです。ちょっと走ったりするくらいはOKと言われていましたが、基本は何もせず。最後、(カタールに)飛ぶ前にもう1回一応検査して、OKが出たので来た感じです」と、流れを説明した。
この日のトレーニングは冒頭15分のみの公開となり、遠藤はメディアの前に出てこなかった。別メニューでのトレーニング内容については、ボールは一切使わなかったという。
「今日も走っただけ。バランスのリハビリをやると、眩暈まではいかないが、ボワーッとする感じがある。明日、明後日もちょっとずつやっていって、良くなればいい」「ドクターとも話をして、ちょっとずつサッカーをやってみてどうなのかと。やってみないと分からない感じです。やってみて、大丈夫だったらやる感じです」と、完全な状態に戻るまでには、まだ時間がかかる様子をうかがわせた。
前回のロシアW杯では、23人のメンバーに入ったにも関わらず、ピッチに立つことはできなかった。日本代表のレギュラーになるという目標を実現し、ようやくたどりついたW杯の前の負傷になったが、「そんなにネガティブになっていない」と言う。
「個人的にはこうなってしまったので、とりあえずしっかり休む。ちょっとずつできるなかで、準備をしていく。(負傷時は)ここに来られるかどうか自体が、分からないくらいだった。そういう意味では、ここに来られて嬉しい。ここに来れば、W杯のスイッチは勝手に入る。これからサッカーして、練習すれば、コンディション的に問題はないと思う。スイッチは少しずつ入っていく」と、カタール入りできた喜びを口にした。
チームは明日、カナダ戦に向けて開催地のUAEへ移動するが、遠藤はカタールに残ることになるという。「試合には出られないので、わざわざ飛行機に乗る必要はない。こっちに残ります」と説明した。
日本の中盤の要である遠藤が、大事なW杯直前のラストマッチに出場できない影響は、決して小さくないだろう。それでも、万全の状態で本番を迎えるためにも、今はしっかり治療を行い、大会までにベストな状態を取り戻せる最善を尽くしてもらうしかない。