怪我人続出の中盤…柴崎岳が期待される役割とは? 4年前を知るベテランが示す“つなぐプレー”

トレーニングでは安定したボール捌きを見せた

 カタール入りしてから日本代表は、アップを兼ねたロンドでも、その後のパス回しでも、パスのボールスピードを非常に重要視している。止める、蹴るが抜群にうまく、視野も広い柴崎は、合流初日のトレーニングから安定したボール捌きを見せていた。中盤では田中に加え、遠藤、MF守田英正(スポルティング/ポルトガル1部)と、4-3-3の3を担った選手たちが全員、今シーズンに入ってから負傷している。バックアップの位置づけにいると見られる柴崎だが、合流初日に田中がボールを全く蹴らなかったことを考えても、今大会で出場機会が訪れる可能性は十分にある。

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 合流初日、柴崎は4人のミックスゾーン対応者のなかの一人に選ばれていたが、ペン記者の前は無言で通り過ぎ、テレビカメラの前でのみ取材に応じた。そのため、残念ながらカタール入りした柴崎が、4年ぶりの大会に向けてどんな思いを持っているか、現在のコンディションなどを、本人の口から聞くことはできなかったが、本番が近づいているなかで期するものもあるのだろう。

 11月17日に行われる国際親善試合のカナダ戦では、15日のトレーニングでも実践復帰に向けて別メニューで準備を進めていた田中、所属クラブで脳震盪を起こした遠藤は出場が回避される可能性が高く、柴崎が試合のどこかで起用される可能性は極めて高い。その時にプレーで、雄弁に語ってくれることを期待したい。

(FOOTBALL ZONE特派・河合 拓 / Taku Kawai)



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