浦和とのパートナーシップ締結は長谷部のおかげ? フランクフルト執行役が言及「レジェンドが一緒に来てくれた」

パートナーシップ締結の記者会見を実施した【写真:FOOTBALL ZONE編集部】
パートナーシップ締結の記者会見を実施した【写真:FOOTBALL ZONE編集部】

スポーツ執行役マルクス・クレッシェ氏も今後の関係に期待

 J1浦和レッズとドイツ1部ブンデスリーガの名門フランクフルトは、11月15日にパートナーシップ締結の記者会見を実施した。翌日には国際親善試合で対戦するが、フランクフルトのスポーツ執行役マルクス・クレッシェ氏は「選手だけでなく監督やコーチの提携での交換があれば良い。お互いの利益になることを色々とできれば」と、今後の関係に期待を話した。

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 浦和は10月20日にこのパートナーシップ締結をすでに発表していたが、立花洋一代表は「明日のビジネスフォーラムを皮切りに色々と展開したい。ブンデスリーガというJリーグにとってもお手本になるリーグとの深い関係を、この提携を通じて日本とドイツのビジネス面での交流にもつなげ、実現するのが義務だと思う。明日もドイツの関係企業、日本の関係企業の交流を試合前に行う。サッカーとビジネスの両面で懸け橋になりたいと思っている」と話した。

 また、フランクフルトから執行役のクレッシェ氏とともに事業部のサミー・ジュリアン・ハママ氏が出席。そして「橋を架けるのが重要な位置づけになる。長谷部というレジェンドが一緒に来てくれたが、過去にレッズでプレーしていた選手でもある。関係は過去数年あったが、それを新しいレベルに格上げした。明日の国際親善試合だけでなく、スポーツとビジネスの中で色々なことをしたい。そういう協力関係を教育や文化にも広げたい」と、浦和で2002年から07年までプレーした元日本代表MF長谷部誠の存在も大きかったと話している。

 10月の時点で浦和が行った発表では、「スポーツとビジネスを通じた国際交流」や「コンテンツ、コミュニティ、ツアーなどを通じたクラブ間コラボレーション」など、5つの項目が示されていた。そうした中で、フランクフルトのクレッシェ氏はより具体的なサッカーの部分での交流に言及している。

「スポーツ面だけでなく科学や指導のところでも情報交換ができれば。どのように若い選手を育成するかの情報交換もできれば。浦和レッズとのかかわりを通して日本市場も見てみたい。日本の若い選手たちにタレントのある選手がたくさんいる。そういう選手が将来的にドイツに渡ってプレーしてくれればいい。選手だけでなく監督やコーチの提携での交換があれば良い。お互いの利益になることを色々とできれば。サッカーは色々と発展していくが、そのようなインプットをできればと思う」

 その上で「私たちにとって貴重なパートナーシップになる。これが長く続くように願っている」と話した。

 選手を代表して会見に出席した浦和の主将、GK西川周作は「(期待は)自分たちが今度はドイツに行って試合をさせてもらうなどのこと。日本だけでなくヨーロッパで試合をする機会は、代表に入る以外にない。パートナーシップによってそのような可能性も秘める。違った環境でやることで若い選手や指導者にプラスになることもたくさんあると思う」と話した。

 フランクフルトを代表して出席した長谷部と西川は互いのユニフォームを交換。背番号を並べると「2022」になる演出を見せた。明日の国際親善試合での対戦をスタートに育成年代も含めどのような交流が生まれるか楽しみな関係だ。

(FOOTBALL ZONE編集部)



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