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「すごい責任を伴う」 GKシュミットが実感したW杯の“独特な雰囲気”、世界的名手との対戦に闘志「これ以上ない面々」
カタールの街の様子を見て嬉しさ露わ「ここに来られたんだなと…」
11月20日の開幕を間近に控え、カタールの街はワールドカップ(W杯)一色となっている。森保一監督の選んだ26名に名を連ねたGKシュミット・ダニエル(シント=トロイデン/ベルギー1部)は、「『本当にW杯に来たんだな』『本当に夢の舞台に来たんだな』と、空港に着いたり、今日も練習場に向かうバスであったり、そこから眺める景色で、街がW杯モードになっているのを見て、ここに来られたんだなと嬉しく思っています」と、カタール入りして、あらためてW杯メンバーに選ばれたことを実感したという。
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GKとしてプレーできるのは、1人だけ。GK権田修一(清水エスパルス)とのポジション争いも注目されている。この日、シュミットがリカバリーのためにランニングのみに終わったのに対し、一足早くカタール入りし、合宿初日からトレーニングを行ってきた権田は、みっちりとGKトレーニングを行っていた。
9月の欧州遠征では権田が負傷離脱したのに対し、シュミットは同27日のエクアドル戦(0-0)でPKを止めるなど活躍した。2人のポジション争いに注目が集まっているが、シュミット自身は「あまりそこは考えていない。とにかく自分が良い状態で、初戦の日を迎えること。それが一番大事だと思っている。そのうえで、あとは監督が決めるので。出るなら出るでしっかりやりたいし、出ないにしても、チームが勝てるようにサポートしたいし、しないといけない。どっちに転んでも、すごい責任を伴う。それも楽しめたらいいと思う」と、可能な限り自分を高めることに意識を向けた。
今回、日本と同じグループEに入ったのは、ドイツ代表、コスタリカ代表、スペイン代表。それぞれ、GKマヌエル・ノイアー(バイエルン・ミュンヘン/ドイツ1部)、GKケイラー・ナバス(パリ・サンジェルマン/フランス1部)、GKウナイ・シモン(アスレティック・ビルバオ/スペイン1部)といった世界的な顔ぶれがいる。
そうした選手たちと、対戦できることについて「幸せですね。これ以上ない面々だと思う。実際に対戦して学べる部分はたくさんあると思う。さらに自分の成長につながる大会になればいいと思う」と、目を輝かせた。活躍すれば、大きなアピールにもなるが「うまくいけばそうなるでしょうし、うまくいかなければ、その逆になるだろうし。それも楽しめればいい」と、闘志を燃やした。
(FOOTBALL ZONE特派・河合 拓 / Taku Kawai)