吉田麻也、同ポジションの板倉滉の復帰で“正しい競争”歓迎「活躍すれば最高のストーリー」
負傷中の板倉には差し入れも
自分のポジションを脅かすかもしれない存在にも、手を差し伸べていた。リーグ戦で好調だったDF板倉滉(ボルシアMG)が9月のトレーニング中に負傷をしたあと、日本代表DF吉田麻也(シャルケ)は、板倉へコラーゲンボールを差し入れしていたという。
【PR】学生向けのお得プランが新登場!ABEMA de DAZN 学割キャンペーン、通常年額の半額でAFCアジア予選・日本代表戦、欧州リーグなどが視聴可能に
板倉と吉田は、アジア最終予選で冨安健洋(アーセナル)が負傷をしてからは、センターバック(CB)でコンビを組んだが、復帰すれば吉田のポジションも脅かしかねない。さらに同じブンデスリーガのライバルクラブにも所属している板倉に対し、吉田は手を差し伸べていた。
だが、日本代表のキャプテンは、「あまり、そこは気にしていないですけど、俺は。怪我をしたから、1日でも早く帰ってこられるようにと。それが良いか、悪いかは別にして、日本のサッカーのためにやれることをすべてやると、決意してこの4年間やってきていたので。その結果として、滉が出て、滉が活躍してくれれば、僕にとっては最高のストーリーだなと思います」と語った。
さらにポジション争いが激しくなることも、大歓迎だという。「競争が激しくなることに関しては、いつも言っていますけど、激しい競争のなかで、選手は伸びると思っている。自分自身もサウサンプトンで、そういう経験をしてきたし、滉にも刺激を受けている。それは伊藤洋輝も、冨安もそう。そういう正しい競争があること自体が、チームにとって一番良い状態なんじゃないかなと思います」と、自分自身の成長にもつながるという考えを披露した。
「この4年間は、このW杯に賭けてきたと言っても過言じゃないと思っている。やれること、すべてやりたい。日本のサッカーにプラスになることであれば、すべてやりたいと思って取り組んできたつもり」と言い切る吉田。自身3度目となるW杯で、過去最高の結果を出すために、ピッチ内外でチームのために全力を尽くす。
(FOOTBALL ZONE特派・河合 拓 / Taku Kawai)