板倉滉、負傷の瞬間は「これは厳しいなと」 復帰果たしてドイツ戦へ「もっと上げていける」

ドルトムント戦で復帰を果たした板倉滉【写真:Getty Images】
ドルトムント戦で復帰を果たした板倉滉【写真:Getty Images】

9月12日のトレーニングで左膝内側靭帯の部分断裂と診断される

 負傷者が続出している森保ジャパンにとって、何よりの朗報だろう。11月11日に行われたブンデスリーガ第15節のドルトムント戦(4-2)で、後半43分からピッチに立ち、約2か月ぶりに実戦復帰したDF板倉滉(ボルシアMG)は、13日のトレーニングから日本代表に合流。練習後のミックスゾーンでは、カタール・ワールドカップ(W杯)初戦となるドイツ戦の出場への強い思いを口にした。

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 9月12日のトレーニングで左膝内側靭帯の部分断裂と診断された板倉は、怪我をした瞬間を振り返り、「やった瞬間は、これは厳しいなという思いがありました。ひざの怪我も初めてだったので、これはW杯は厳しいんじゃないかなというのは、まず怪我をした瞬間に思いました」と明かす。

「ただ、そのあとの検査で、ギリギリ間に合うかもという話を受けて、そこから僕としての目標も決まった。ここに向けて良い状態に仕上げていくという目標に変わったので。そういった意味では、良いリハビリ生活を送れたかなと思います」

 間に合った要因には、チームの施設が挙げられる。ボルシアMGの施設について、「あそこはめちゃめちゃ良いです。スタジアムの目の前のホテルに、一般の方も使える施設もあるし、そことチームのジムの両方を使える。怪我をしてからの検査も30分以内にMRIを受けていた。そういう意味のスピード感もすごいなと思いました」と言う。

 また、デュッセルドルフにJFAの欧州の拠点があったこともプラスに働いた。「常にトレーナーの方が、デュッセルドルフのJFAの事務所にいてくれたので、チームでリハビリが終わったら、午後はJFAの事務所でリハビリするということで、すごく助かりました」と語った。

 ドルトムント戦での復帰について、「4-2で勝っている状況で、最後残り5分くらい出させてもらった。そこに関しては感謝している。ただ、個人としてはもっともっと上げていける。ドイツ戦にフィットしている状況を作ると考えたら、あそこでの出場は良いステップだったと思う。ここからカナダ戦もありますし、練習も含めてできるので、もう完全にフィットした状態でドイツ戦に臨めると思います」と、言葉に力を込めた。

 最終ラインではDF冨安健洋(アーセナル)がまだ全体練習に戻れずに、強度も上げ切った練習ができていない状況だ。それだけに板倉の復帰は非常に大きな意味を持ってきそうだ。

(FOOTBALL ZONE特派・河合 拓 / Taku Kawai)



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