プレミア首位アーセナルで鍛錬 日本代表DF冨安健洋、好調クラブで得た収穫「環境が成長させてくれている」

日本代表DF冨安健洋【写真:Getty Images】
日本代表DF冨安健洋【写真:Getty Images】

負傷に苦しむもののクラブで大きな戦力として活躍

 プレミアリーグで首位に立つイングランド1部アーセナルの日本代表DF冨安健洋は、現地時間11月13日のトレーニングからカタール・ワールドカップ(W杯)へ準備を進める森保ジャパンに合流した。負傷を抱えていることもあり、最初のランニングから別メニューの調整となったが、練習後のミックスゾーンでは、チームが目標に掲げるベスト8進出への自信も垣間見せた。

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 昨シーズン途中から、やや負傷に苦しんでいるものの冨安はアーセナルで重要な戦力となっている。「試合に出ることが一番ですし、ピッチの上でチームを助けることが一番なので。そこの気持ちは変わらない」という冨安は、アーセナルでその言葉通り本職のセンターバックではなく、右サイドバック(SB)や左SBで起用されることが多い。

 アーセナルで得たものについて、「プレミアリーグでやっていて、毎週どの試合も簡単な試合はない。そういうなかでやらせてもらっているのももちろんですし、練習でもかなり高いスタンダードを要求される。そういう環境が成長させてくれているのかなと思います」と、言及した。

 2019年から指揮を執るミケル・アルテタ監督の下で結果だけでなく、内容も伴ったパフォーマンスを見せているアーセナル。そこでプレーしていることから、日本代表に還元したいことを聞かれると、「短い時間であそこまでのクオリティにもっていくのは不可能だと思う。アルテタ監督になって3シーズン目、僕も2シーズン目ですが、昨年よりも今年のほうがより成熟してきているし、より良いフォームになってきている。そこには時間も必要」と準備期間が短いなかで、日本代表がアーセナルのレベルまで成熟することの難しさを指摘。そのうえで「僕らには僕らなりの戦い方もある。何をやるにしても信じることが一番大事だと思うので、信じてやるべきことをやるだけ」と、森保一監督の目指すサッカーを体現することを誓った。

 今回のW杯では、ドイツ代表、スペイン代表という強豪国とも同グループになっている。日常的に彼らと近いレベルで戦っている冨安だが「僕だけじゃない」とチームの多くの選手が高い基準の日常に身を置いていると釘を刺し、「ほかの選手たちもレベルの高いところでプレーしています。CL(UEFAチャンピオンズリーグ)でプレーしている選手たちもいる。負けることはないというか、負けていることはないというか、昔と比べて、かなり劣っているというわけではない」と、ジャイアントキリングにも自信を見せた。

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