【現地発】ベテラン長友佑都、カタールでも“盛り上げ隊長”に 若手へ声掛け、金髪イメチェン…現場で際立つ存在価値
相馬が弟子入りを宣言「盗めるところは盗みたい」
すでに相馬は長友の弟子入りを宣言。「(長友から)盗めるところは盗みたい。一緒にやって盗もうとしているところ」と言えば、長友も12日の練習後にはプールでのトレーニングを一緒にやることを明かし、嬉しそうに「(相馬は)だいぶ付いて来ている。自分もこうだったなと思い出している。俊さん(中村俊輔)もウザがりながらも、かわいかったと何かで言っていたのを目にしましたが、その思いが今、やっと分かりました。『またお前いるのか』と思いますけど、でも、かわいいなと」と言って目を細めた。
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FC東京時代のチームメイトであり、2014年W杯も共闘している権田は,その存在の大きさについて、初日の練習後に語っている。
「ああやって佑都くんが盛り上げてくれるのは、チームにとって本当にプラス。特に国内組というか、Jリーグの選手は、あまり外に出ていかない。うまく中でやる選手が多いなか、このメンバーの中で佑都くんの存在感は異質。僕と宏樹と佑都くん以外は、ここにいるメンバー全員がW杯初めてです。そう考えると、ああやって分かりやすく盛り上げてくれるのは『こういうものなんだな』と感じると思うし、初めての選手が多いなかでプラスだと思います。ボール回しとかもあれだけ元気にやってくれるとね。
ただ、ガス欠しないことだけを祈ります(笑)。でも、佑都くんは最後まで元気にやり切ると思う。佑都くんが、佑都くんである所以。プロ1年目から知っていますが、あのキャラクターがチームに与える影響は、本当に大きい。大会中、どういう心境になるか分からないが、僕もあれくらい、僕なりにチームを引っ張っていけるようになりたい」と、刺激を受けているのが若手だけではないことを証言している。
メディアやチームメイトへの気配りをしながらも、長友もしっかりコンディションを整え、最高のパフォーマンスを出せる状態にしないといけない。どれだけピッチ外でチームに貢献していても、W杯でのパフォーマンスが十分でなければ、評価は地に落ちることは、誰よりも長友自身が知っているだろう。9月の欧州遠征でのエクアドル代表(0-0)戦で、安定感抜群のプレーを見せた時、「そろそろ信頼してもらっていいですか?」と語っていた背番号5は、きっと大会が始まってからも「いてくれてよかった!」と思わせるパフォーマンスを見せてくれるはずだ。
(FOOTBALL ZONE特派・河合 拓 / Taku Kawai)