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【W杯入門】大会連続ゴール、最多4回は過去に4人 カタールで前人未踏の記録に挑むのは?
【コラム】大会連続ゴール数でトップに立つ4人にフォーカス
4年に一度行われるサッカーの祭典「ワールドカップ(W杯)」は、中東のカタールを舞台に約1か月間にわたって開催。出場32か国による熱戦の数々に期待が高まるなか、世界中が注目するW杯の知識を蓄えるべく「入門コラム」をお届け。今回は大会連続ゴール数でトップに立つ4人にフォーカスする。
11月20日に開幕を迎えるカタール・ワールドカップ(W杯)。4年に一度の周期で開催されている世界最高峰のスポーツイベントは、今大会で22回目を迎える。世界中のサッカー選手にとって憧れの大会の歴史を紐解くと、4大会連続でゴールを挙げている選手が4人いる。
そのうちの2人は、1958年大会に初出場を果たしている。1人は、「サッカーの王様」と称される元ブラジル代表FWペレだ。初出場した58年のスウェーデンW杯では、準々決勝のウェールズ戦(1-0)で、今も破られていない17歳239日の最年少得点記録を樹立。さらに続く準決勝のフランス戦(5-2)では、こちらも最年少記録となっているハットトリックを達成している。
17歳にしてブラジル代表のエースとなったペレは、その後も1962年チリ大会、66年イングランド大会、そして70年のメキシコ大会でゴールを記録。66年大会外の3大会でブラジルを世界王者に導いている。選手として3度のW杯制覇を成し遂げているのは、これまでペレただ1人だ。
ペレと同じく1958年大会から4大会連続でゴールを挙げているのは、西ドイツ代表FWウーヴェ・ゼーラーだ。ドイツ1部ハンブルガーSVで現役キャリアを過ごし通算476試合で404得点を挙げたストライカーは、西ドイツ代表としても72試合で43得点を記録。そのうち9つのゴールが、W杯で挙げたものだ。
ちなみにゼーラーとペレは1970年大会の2戦目で、ともに同大会の初ゴールを決めている。同じ6月3日の16時にキックオフされた試合で、ゼーラーはモロッコ代表を相手に後半11分に先制ゴールを記録。一方のペレはチェコスロバキア戦(4-1)の2点目を後半14分に挙げた。このため、ほんの数分間の差で、ゼーラーが史上初の4大会連続ゴールを挙げた選手となっている。