「またお前いるのか」 相馬勇紀、ベテラン長友も認める“真剣弟子入り”「盗めるところは盗みたい」

相馬勇紀と長友佑都が2人でランニング【写真:ロイター】
相馬勇紀と長友佑都が2人でランニング【写真:ロイター】

プールでのコンディション作りや練習前のランニングを一緒に行う

 全体練習が始まる前、DF長友佑都(FC東京)とMF相馬勇紀(名古屋)がランニングを行っていた。長友によると「練習前に20分、終わってから20分走るというのは、FC東京でもやっていることです。練習前にも走ることで筋肉を温めて、身体を温めて、そこからストレッチをすることで可動域が一気に広がるのでやっています」と、いつものルーティーンだと明かした。

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 日本人最多タイとなる4度目のW杯出場を間近に控えるベテランDFのルーティーンを、「(長友から)盗めるところは盗みたい。一緒にやって盗もうとしていること」と話す相馬が付いていった形だ。

 相馬は「プールでのコンディション作り、練習前のランニングなど、(長友は)いろいろやっていて、細かいフィジカル的なところは一緒にやらせてもらっています。僕も結構、マニアックでトレーニングマニア。一般的にやることと違うことをするのが好き。あまり言っちゃうと許可を取っていないのであれなのですが、佑都さんはいろいろやっています」と、かつてイタリア1部インテルでレギュラーを務めた男にピッチ外で“マンマーク”していることを明かした。

 かつて長友も代表に入ったばかりの頃、今シーズン限りで現役を引退したMF中村俊輔の周りにくっ付いていた。学ぶ者から、教える者へと立場を変えた長友は、「(相馬は)『全部吸収したい』と言っている。このあとも僕が『水泳に行く』と言ったら、『一緒にやりたい』と言ってきた。コミュニケーションという意味でもいいことかなと思います」と言い、目を細めた。

 そして、「(相馬は)だいぶ付いて来ている。自分もこうだったなと思い出している。俊さん(中村俊輔)もウザがりながらも、かわいかったと何かで言っていたのを目にしましたが、その思いが今、やっと分かりました。『またお前いるのか』と思いますけど、でも、かわいいなと」と、学ぶ姿勢を前面に出してくる後輩を歓迎した。

 今回のW杯でも、ともに左サイドで並んでプレーする可能性もあり、2人がコミュニケーションを密にとることはメリットが大きいはず。かつて中村俊輔から学んだ長友が、その経験をまた相馬につなげていく。こうして脈々と受け継がれていくものは、日本サッカー界の財産に違いない。

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